2019年12月22日

閑話休題6

 今、日曜日の朝、いつものとおり、毎日テレビ(TBS)の『サンデーモーニング』を観ながら、このブログを書いている。

 この番組、今のマスコミ界の状況、テレビ放送の中で、唯一「本当の事」を忌憚なく、語ってくれる番組ではないかと思う。
 朝日放送の『朝生』なんかも、かつてはよく見ていたが、司会の田原さんが多少ボケてきて頑迷になってきたからだろうか、自分の意見ばかり喋り(司会者が自分の意見ばっかり喋ったらあかんわな)、出演者の捌き方の手際もマズくなっきているため、見ていてあまり面白く無くなってきた。
 朝日新聞に週1回載っている「視聴率ランキング20」では、『サンデーモーニング』は、毎回、10位前後の視聴率を獲得していてる。こんなのを見ると、まだまだ日本の社会も捨てたもんではないんだなぁ、という気もする。
 週ごとに一部交替する出演者中では、ジャーナリストの青木 理氏の意見が、個人的には、切り口が鋭く、的確で、一番面白いと思う。わたしなんかは、この人の意見が、今の日本のジャーナリズムの世界では、一番、真っ当で、中道的な意見だと思うが、ネットなどでは「左寄りで偏っている」というような声があるようだ。しかし、これらの声は、日本の社会が、いかに右にぶれて、異常な社会になっているのかということの現れかもしれない。

 以前から、新聞広告で「面白そうな見出しの記事が多く、しかも、市販のマスコミではあまり見かけない、事件の内幕や本質に迫っている」ような印象を抱いていたが、先月から、その雑誌『選択』を購入し始めたところだ。直接購読システムで、市販はされていない雑誌だが、日本のジャーナリズムの中で「独特の位置」を占める、良心的な雑誌のような印象を持った。
 新聞社などに所属するジャーナリストが、新聞には書けないような事件の内幕や本質を、無署名で書いている記事が多い。
 事件の内幕や本質に良心的に迫っているものの、雑誌独自の意見や主張があるかというと、それは窺うことはできない。しかし、我々にとっては、右にしろ左にしろ、中途半端な意見を述べられても、読んで時間の無駄でアホらしいだけだ。我々は、事件の内幕や本質を客観的に知りたいだけであって、しょうもない「オピニオン雑誌」などは求めていない。ファクトだけを追っかけて、その本質や内幕など、普通のマスコミが取り上げないようなことにスポットを当ててくれればいい。その意味で『選択』は理想的な雑誌かなという印象だ。まあ、しばらく、お付き合いしてみようと思っている。


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2019年12月19日

閑話休題5

 「閑話休題」を書くのも、久しぶりだ。
 前回は、3年前に「ペットロス」について書いている。
 その翌年に、現在、逃病中の「気管がん」が見つかり、それ以来、『逃病日記』がこのブログの中心記事となった。

 さて、閑話休題、最近の政治・経済・社会情勢に関して、時々はTwitterで呟いているが、あまりの酷さに少し纏まった意見を書いていみたくなった。

 最近の政治・経済・社会情勢は、刻々と戦前の大政翼賛会下の情勢に似てきているように思われる。
 「モリトモ」「サクラ」に続いて、今朝の「レイプ裁判」に関する一連の報道の中で、被疑者に対する逮捕状が出ていながら警察上層部の圧力で執行されなかったという事実、これは正に、映画やテレビドラマでよくあるストーリーそのものではないか。
 そのような戦前の社会情勢と似通いつつある「空気」が蔓延する社会の矛先は、しかし、戦前のように「中国」や「韓国」に向かおうとしても向かいようがないだろう。
 「経済大国世界第二位」としての地位を中国に奪われて久しいが、経済指標をはじめ、「社会」や「教育」などに関する様々なデータでも、もはや「日本は先進国でない」ことが明白になりつつある。このことは、日々、マスコミなどでも取り上げられるようになってきているが、例えば、「経済」では、一部の分野ですでに韓国にも追い抜かれてしまっている。
 このよう客観的な状況にあるときに、個人ならどのような行動をとるのだろうか。小中高校や企業社会でも、よくある構図である。「自分より上の者に対して諂い、下の者を虐める」ということでしか自己のアイデンティティを保持し得ないという構図。「アメリカ」にはシッポを振り、一方で「嫌韓」や「ヘイトスピーチ」が蔓延するという日本の社会、これが安倍総理の云う「美しい国」の現実の姿である。
 しかし、冒頭にも書いたとおり、戦前は、中国や韓国・朝鮮に向かって破滅するに至ったが、国外に向かいようがないこのような「圧力」は、果たして、どこへ向かおうとするのだろうか。

posted by ポピー at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済・社会