今、日曜日の朝、いつものとおり、毎日テレビ(TBS)の『サンデーモーニング』を観ながら、このブログを書いている。
この番組、今のマスコミ界の状況、テレビ放送の中で、唯一「本当の事」を忌憚なく、語ってくれる番組ではないかと思う。
朝日放送の『朝生』なんかも、かつてはよく見ていたが、司会の田原さんが多少ボケてきて頑迷になってきたからだろうか、自分の意見ばかり喋り(司会者が自分の意見ばっかり喋ったらあかんわな)、出演者の捌き方の手際もマズくなっきているため、見ていてあまり面白く無くなってきた。
朝日新聞に週1回載っている「視聴率ランキング20」では、『サンデーモーニング』は、毎回、10位前後の視聴率を獲得していてる。こんなのを見ると、まだまだ日本の社会も捨てたもんではないんだなぁ、という気もする。
週ごとに一部交替する出演者中では、ジャーナリストの青木 理氏の意見が、個人的には、切り口が鋭く、的確で、一番面白いと思う。わたしなんかは、この人の意見が、今の日本のジャーナリズムの世界では、一番、真っ当で、中道的な意見だと思うが、ネットなどでは「左寄りで偏っている」というような声があるようだ。しかし、これらの声は、日本の社会が、いかに右にぶれて、異常な社会になっているのかということの現れかもしれない。
以前から、新聞広告で「面白そうな見出しの記事が多く、しかも、市販のマスコミではあまり見かけない、事件の内幕や本質に迫っている」ような印象を抱いていたが、先月から、その雑誌『選択』を購入し始めたところだ。直接購読システムで、市販はされていない雑誌だが、日本のジャーナリズムの中で「独特の位置」を占める、良心的な雑誌のような印象を持った。
新聞社などに所属するジャーナリストが、新聞には書けないような事件の内幕や本質を、無署名で書いている記事が多い。
事件の内幕や本質に良心的に迫っているものの、雑誌独自の意見や主張があるかというと、それは窺うことはできない。しかし、我々にとっては、右にしろ左にしろ、中途半端な意見を述べられても、読んで時間の無駄でアホらしいだけだ。我々は、事件の内幕や本質を客観的に知りたいだけであって、しょうもない「オピニオン雑誌」などは求めていない。ファクトだけを追っかけて、その本質や内幕など、普通のマスコミが取り上げないようなことにスポットを当ててくれればいい。その意味で『選択』は理想的な雑誌かなという印象だ。まあ、しばらく、お付き合いしてみようと思っている。