2023年01月29日

逃病日記469(23.1.29.日)

(23.1.27.金)雪
 やっと一連の『ゴッドファーザー』シリーズと『ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男』を観終えた。あとはTSUTAYAレンタルで注文してある『ゴッドファーザー PART III』を観るだけ。
 『ゴッドファーザー』は、映画史上最高の傑作と言われるているが、『ゴッドファーザー PART III』だけは、些か評判が良くなかったようだ。コッポラが、不評だった理由や編集し直した要因について「映画.comのインタビュー」でインタビューに応えて、自ら語っている。
 その要因をいくつか挙げているが、一つは、コッポラ自身は、当初から今回の新バージョンと同じ題名である『THE GODFATHER, CODA: THE DEATH OF MICHAEL CORLEONE』としたかったそうだが、当時のパラマウン・スタジオ側が「PART IV」「PART V」とシリーズ化することを意図して「PART III」と呼びたがったそうだ。
 二つ目の要因として、パラマウント側が本作をクリスマスに公開するため仕上げを急がせたことを挙げている。コッポラとしてはもう1ヶ月は仕上げの編集をしたかったため、最善を尽くしたものの、仕上げにはやや不満足なところもあったようだ。
 三つ目の要因である、娘のソフィア・コッポラをメアリー・コルレオーネ役に抜擢したことについては、その経緯を詳しく説明しているが、十分納得のできる説明のように思う。私自身は、ソフィア・コッポラは適役だったというふうに思った。
 このインタビューを読んでいると、前作「ゴッドファーザーPART II』で「家族の創成と崩壊の物語」を描き、この新バージョン『THE GODFATHER, CODA: THE DEATH OF MICHAEL CORLEONE』で「家族の再生の物語」を描こうとしたコッポラの意図は十分に達成されているように思う。
 コッポラはこの新バージョンについて「今回の編集は古いセーターの修復のようなものだと思っていた。ほら、古いセーターだと糸が飛び出てしまうことがあるよね。ほつれを直そうとあれこれしているうちに、結局、新しいセーターを編んでしまっていた(笑)」とインタビューに応えている。

(23.1.28.土)晴れ時々曇り
 渡独中の娘一家が3月に帰国する。私にとって孫にあたる男の子ふたりは、長男は8歳で次男は4歳になるが、結局、4年間、ドイツに居たことになる(この間、何回か一時帰国はしている)。
 現在は娘たちは海外にいるので、帰国してからの長男の小学校と次男の保育園の手続き代行をやらされている。次男の保育園の方は、個々の保育園ではなく居住地の最寄りの保育園を第三希望までを書いて願書を提出するので、希望する所に入園できる保証はない。4歳の年中から途中入園する園児は、引越しなど限られたケースになるので、人数枠はあまりなさそうだ。
 小学校の場合は、義務教育なので途中入学でもそいう制約はない。しかし、この長男はドイツのインターナショナル・スクールの3学年に通っていて、英語がかなり堪能だ。謂わば「バイリンガルの卵」ということなので、せっかく獲得した能力を台無しにするのはもったいないということから、出来れば帰国子女枠の「国際コース」のある私学に入れたいとのこと。私学の編入学ということになると、受け入れ枠がほとんどあるかないかという状態らしいが、学年途中で帰国することも多い帰国子女枠なら、編入学の受入枠も多少はあるんじゃないだろうか。
 ドイツでは9月から新学期が始まり、現在はインターの3学年だが、なんと!この長男は4月2日が誕生日で、帰国後の3月31日時点ではまだ8歳11ヶ月なので、帰国したらまた小学校3年生から通うことになるらしい。日本の小学校に慣れていないのでこれでもいいのかもしれないが・・・・・・
 現在、その編入学願書を私が書かされている。願書に直近の写真を貼る必要があるので、LINEで送られてきた写真をプリントアウトしたりしなければならない。わが家のブラザーのプリンターに対応した写真印画紙を買ってきてプリントしたが、プリンターの設定が間違っていたため、定着していないインクが手で擦ると取れてしまったり、なんだかんだと苦労させられている。また、これまで写真をずっとPCからプリントしていたが、いろいろ操作していてあとで気付いたが、スマホから直接プリントアウトできるようだった。私は、PCやスマホに関してはあまりマニュアルは見ないで無手勝流で処理することが多いので、時々、こういう回り道をしでかすことがある。願書の記載事項も娘が書いたものをLINEで送ってもらって、私が転記することになっている。
 まあ、あれやこれやと大変だが、ヨメさんは、孫たちの帰国が待ち遠しっくて仕方がない様子だ。

(23.1.29.日)晴れ
 ここ最近は、寒さが厳しく、まだまだ道路に雪が残っていることもあって散歩をサボっていた。
 しかし運動不足で体調がスッキリしないので、今日は天気に誘われ、久しぶりにウォーキングをしてきた。高野川河川敷の道は、雪でぬかるんでいるので避けて、白川疏水沿いの遊歩道を歩いてきた。
 東大路通りを高野交差点から東行し、京福電車の踏切を越えて疏水に突き当たってから東大路通りを横断して、そのまま疏水沿いの遊歩道を京大農学部グランドまで行った。少し雪の残ったグランドの景色がいい感じだったので、そこで写真を数枚撮った。
 帰路は、御影通りを西行して東大路通りまで出て、叡電の元田中の踏切を渡り、そのまま北上して帰宅した。

IMG_3620.jpeg  IMG_3614.jpeg

IMG_3618.jpeg  IMG_3616.jpeg

【今日の読書349※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-24『夏目漱石を読む』
B-48『量子革命』
E-23『自由対談』
F-81『神の子どもたちはみな踊る』
F-82『ここから世界が始まる』
G-11『失われた時を求めて13』
H-5『自省録』
K-22『深くておいしい小説の書き方』
L-6『夢十夜』
コメント:Kindleによる読書は、G-11『失われた時を求めて13』と交替で一日おきに読むようにしたため、多少、捗るようになり、L-5『三四郎』を読み終えた。『三四郎』は若い頃から何回も読んでいるが、読んだその年代の時々で受け取り方が異なるように感じた(もっとも、以前、どのように感じたかは詳細には覚えてはいないが)。今回、読んで感じたのは、三四郎の美禰子に対する心の動きが、私たち現代の人の心の動きと大差ないということだ。ということはつまり、明治時代の人間の心の動き  なおかつ自由な恋愛などは望むべくもない時代の人間の心の動き  にもかかわらず、リアリティと現在性を感じるということは、人の心の動きを捉えて描く、漱石の感性がいかに普遍的だったかということかもしれない。
 次のこのカテゴリーのKindle本は『夢十夜』にしたが、漱石が見た夢の内容を書き留めたもので、「無意識の世界」を漱石自身が描いた著作ということから、「漱石研究」では最も多く取り上げられているということだ。まだこの頃は、フロイトの夢分析なんてものはなかったはずだが・・・・・・

今日の映画349】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『湿地(Amazon Prime Videoで視聴)
原題:Myrin
製作年:2006年
製作国:アイスランド・デンマーク・ドイツ
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:イングヴァール・エッゲルト・シーグルソン/オーグスタ・エヴァ・アーレンドスドーティル/ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン/オーラフィア・フロン・ヨンスドッティル
ストーリー:10月のアイスランド・レイキャヴィク。あるアパートで老人の遺体が発見される。捜査を進めるうちに、老人の隠された過去が明らかになり・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.0、TSUTAYAは2.68、Filmarksは3.1で、私の評価は3.1とした。
「このミステリーがすごい!」に選ばれた小説を映画化した、アイスランドのレイキャヴィクという珍しい土地を舞台にした作品。題名のとおり、暗く、陰鬱な作品だが、なぜかもう一度観たくなる作品。殺人の謎の繋がりがミステリアスだが、北欧のミステリー作品というのは、土地柄だろうか、独特の雰囲気があるように思う。
 YouTubeに full movie がアップ(字幕が英語だが)されていたので、「原題」のところにリンクを貼っておいた。

今日のジャズ349※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
アーティスト:George Benson
レーベル:A & M/ポリドール/アルファ/ポニーキャニオン
録音年月日:1968.8.27/1968.9.5/1968.10.17/1968.10.22
曲名:@Footin' It/AFace It Boy, It's Over/BShape Of Things To Come/CChattanooga Choo Choo/DDon't Let Me Lose This Dream/EShape Of Things That Are And Were/FLast Train To Clarksville
ミュージシャン:Joe Shepley (tp,flh)/Marvin Stamm (tp,flh,pic)/Wayne Andre (tb,b-hrn)/Alan Raph (tb,tu)/George Marge (fl)/Romeo Penque (fl)/Stan Webb (fl)/Buddy Lucas (ts,hca)/Bernard Eichen (vln)/Charles Libove (vln)/David Markowitz (viola)/George Ricci (cello)/Herbie Hancock (p)/Charles Covington (org)/George Benson (g)/Jack Jennings (vib)/Leo Morris (ds)/Johnny Pacheco (cga)/Don Sebesky (arr)//Hank Jones (p)/Richard Davis (b)
//Butt Collins (tp)/Joe Shepley (tp,flh)/Marvin Stamm (tp,flh,pic)/Wayne Andre (tb,b-hrn)/Alan Paph (vtb,tu)/Buddy Lucas (ts,hca)/Charles Covington (org)/George Benson (g)/Richard Davis (b)/Leo Morris (ds)/Johnny Pacheco (cga)/Don Sebesky (arr)//Ron Carter (b)
コメント:ウェス・モンゴメリーの急死で、予定された吹き込みに急遽抜擢されたのがジョージ・ベンソンだ。そのときに録音されたこの作品で、彼は「ウェスの後継者」と呼ばれるようになった。A&Mにおけるウェスの三部作同様、ストリングスを多用したドン・セベスキーのアレンジが光る。ベンソンも期待によく応えた。表題曲〈チャタヌガ・チュー・チュー〉で超絶技巧がど肝を抜くと共に、ウェスの穴を埋めている。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>

posted by ポピー at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 逃病日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190141482

この記事へのトラックバック