(22.5.5.木)晴れ
今日の散歩コースは、大垣書店に寄ってから恵文社まで行って、その後、高野川に出て、河原堤の道を洛北阪急スクエア南側辺りまで行って帰るコース。
トータルで3000歩以上になる。本来ならジャージに着替えて出町柳までウォーキングしたいが、連休中で人出が多くて歩きにくいので、見合わせている。
左膝関節は、7月5日の手術を控えてヒアルロン酸注射の中止しているので、歩いていいても常に痛みを感じるが、まあ、こんなもんなんだろうと思って痛みを甘受している。ただ、椅子などに少しの間座ったあとに立ち上がるときには、かなりの痛みがあってすぐには歩き出せない。イメージとしては、座っていて緩んでいた膝関節が、立ち上がることによって、関節に力が加わって痛みが生じるが、関節の接触が馴染んで、痛みが和らぐのを待つという感じ。だから一番辛いのは、夜間、睡眠時に目覚めてトイレに行く時で、寝ていて膝関節に力が加わっていないため、マシな方の右脚を支えにして本棚に手を添えて立ち上がる。この後一歩を踏み出そうとすると左膝関節に激痛が走る。それで最近はAmazonで買った杖を使ってトイレまで(と言っても数メートルだが)行く。トイレから戻るときは関節も馴染んで、痛みはあるものの、杖なしで歩けるようになっている。通院している医院の医師は、血流の関係と言っているが、私自身は、関節内の上下の骨の噛み合わせが原因じゃないかと思っている。あと2ヶ月の辛抱だが、左膝関節からヒアルロン酸が抜けていくと、もっと痛みが増すのかもしれない。なんせ、X線画像を見せてもらうと、軟骨が擦り減っていてもうほとんと骨と骨が接しているような状態だ。
(22.5.6.金)晴れ
今日は、K医療センターに人間ドック(昨年末に受診した)の精密検査を受けに行ってきた。高コレステロールなどいろいろと悪いところはあったが、〈精密検査〉を要する異常所見は、「血尿」と「右 透見不良疑い」だった。
精密検査を予約しようと思ってK医療センターに電話すると、いきつけの医療機関があればそれでそこで診て貰えばいいとのこと。それで「血尿」の方は、K大病院の内分泌内科を受診した際に主治医に確認したら、どうもないとのことだった。
「右 透見不良疑い」の方は、「眼底が透見できません。眼科を受診し精密検査、治療を受けてください。」と指示があったので、以前に行ったことのある眼科医院に行ったら、閉院していた。近隣で適当な眼科医院が見つからなかったので、結局、K医療センターで診てもらうことにしていた。
連休明けなので、病院の駐車場も混んでいるだろうと思って、市バスで行くことにした。K医療センターは烏丸通りに面しているが、烏丸通りには地下鉄が走っているので、市バスの路線はまったくないものと思っていた。それで市バスを烏丸北大路で降りて歩き始め、北大路通りを左折してすぐのところに別のバス停があった。位置的にどう見ても烏丸通りを下がっていくんだろうと思って、来たバスに乗り込んだ。一駅目でK医療センターの建物が見えたので下車したら、バスは左折して紫明通りの方に走って行った。「よかった!ここで降りひんかったら加茂街道の方に行ってしもてたわ」ってなことで、なんとか歩かずに病院にたどり着くことができた。
院内はそれなりに混んでいたが、座る場所がないというほどでもなかった。眼科では、最初に視力や眼圧を検査し、しばらく待ってから診察になった。なかなか可愛い女医さんだった、まあ、そんなことはどうでもいいが、診察の結果は、特に異常はないが、毎年の人間ドックは受けるようにとのこと、よかった、とりあえず一安心。まあ、なんぼ「病気のデパート」を自認していても、さらに白内障なんて言われたら、ええ加減気持ちも折れてしまいかねない。
とりあえずヨメさんに「どうもなかったわ」とLINEメールしたら、K医療センターから人間ドックの件で自宅に電話があったとのこと。先日、前年の人間ドック受診者に、今年の受診予約の問い合わせがあり、FAXで回答していた。多分、その件だなと思って、病院の会計を済ませてから、病院裏の別棟の健康管理センターに寄ると、案の定、人間ドックの予約日時とオプション検査の確認の連絡だった。そこで予約手続きを済ませ、帰りは烏丸北大路まで歩いて帰ったが、時間的には5分もかからなかった。
【今日の読書255】※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-21『吉本隆明代表詩選』
A-37『デフレと超円高』
B-41『種の起原 下』
B-42『宇宙創成 下』
D-10『《論考》小林秀雄 増補版』
E-21『犬は吠えるU 詩神の声聞こゆ』
F-70『女のいない男たち』
G-11『失われた時を求めて11』
H-3『パンセT』
I-34『評伝・河野裕子』
K-17『小説的思考のススメ』
コメント:岩田規久男のA-37『デフレと超円高』を読み終えた。本書により金融政策の概要に関する理解が深まったが、後半は当方が集中力を欠いた面もあって、やや不消化のまま読了した。
本書は2011年の刊行で、2010年頃までの経済・金融・財政状況をフォーローしている。著者は、日銀に批判的な論客として知られていたが、本書内でも再三、日銀批判を行っている。
しかし、本書を刊行後、2013年に日銀副総裁に就任し2018年まで在籍した。「ミイラ取りがミイラになる」ということでもないんだろうが、副総裁として実務を担って「外部にいたときは金融政策の観点でしか日銀をみていなかったが、信用秩序の維持がなければ物価の安定もできない。そのためには様々な人々の仕事、下支えがある。日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ」とロイターとのインタビューで述べている。
現在も居残っている黒田日銀総裁とともにアベノミクスを金融面から押し進めた張本人だが、現在の日米金利差からくる円安に対して、国債の利払増による財政破綻の懸念から金利の引き締めもままならず、まさに崖っぷちといってもいいような日本経済だが、加えてウクライナ侵攻に対するロシアへの経済制裁を原因とするインフレ懸念 インフレターゲットによる2%の政策的インフレが実現できない状況下で、昨年下半期からの原油高もあって実体経済の方で(悪い)インフレの兆しが現れてきた。
このゴールデンウィークはコロナが下火になって、京都でもここ一、二年に比べて観光客が増えたようだ。今後、外国人観光客の入国が解禁されるんだろうが、現在の日本は、経済成長をインバンドにしか期待できない「観光立国」に成り下がってしまったような印象がある。あの「経済成長」を謳歌していたころの日本の産業はどこに行ってしまたんだろう?
ということで、次は『平成経済20年史』(幻冬舎新書)で、しばらく「日本経済史」関係の著作を読んでいこうかなと思っている。
【今日の映画255】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『コリーニ事件』(U-NEXTで視聴)
原題:Der Fall Collini
製作年:2019年
製作国:ドイツ
監督:マルコ・クロイツパイントナー
出演:エリアス・ムバレク/アレクサンドラ・マリア・ララ/ハイナー・ラウターバッハ/フランコ・ネロ
ストーリー:新米弁護士カスパー・ライネン(エリアス・ムバレク)は、ある殺人事件の国選弁護人を担当することに。それは、ドイツで30年以上にわたり模範的市民として働いてきた67歳のイタリア人コリーニ(フランコ・ネロ)が、ベルリンのホテルで経済界の大物実業家を殺害した事件で、被害者はライネンの少年時代の恩人だった。調査を続ける中で、ライネンは自身の過去やドイツ史上最大の司法スキャンダル、そして驚くべき真実と向き合うことになり・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.9、TSUTAYAは3.16、Filmarksは3.9で、私の評価は4.0とした。
ドイツの現役弁護士作家の世界的ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンスだが、自らの国の過ちをこれほど誠実に向き合って取り上げた作品が成立し得るということに敬服する。出だしは、普段あまり聞き慣れないドイツ語で、なんか辛気臭そうな雰囲気だったが、真相が明らかになってくるにつれて、だんだんと引き込まれてしまった。特に最後のシーンでは、年甲斐もなく涙ぐんでしまった。被告人コリーニ役で、懐かしい「続・荒野の用心棒」の名優フランコ・ネロが顔を出しているが、名演である。
【今日のジャズ255】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Death And The Flower
アーティスト:Keith Jarrett
レーベル:Impulse/ワーナー パイオニア/ユニバーサル ビクター
録音年月日:1974.10.9/1974.10.10
曲名:@Death And The Flower/APrayer/BGreat Bird
ミュージシャン:Dewey Redman (ts,perc)/Keith Jarrett (p,ss,fl,perc)/Charlie Haden (b)/Paul Motian (ds,perc)/Guilherme Franco (perc)
コメント:絶頂期にあったキース・ジャレットが、カルテットにパーカッション奏者のギレルモ・フランコを加えて吹き込んだ代表的な一枚。この時代のキースはエモーションを抑制した表現の中で独特の世界を構築していた。デューイ・レッドマンのサックスも情念を強調しながら極めて内省的な表現を試みている。リズム・セクションもビートに身を任せるようなことはしない。キースのタッチが静ならレッドマンのブローは動だ。グループの一体感が最後まで途切れないところも圧巻。(『ジャズマンがコッソリ愛するJAZZ隠れ名盤100』から抜粋)
<YouTubeライブ映像>