2021年07月23日

逃病日記242(21.7.23.金)

(21.7.22.木) 晴れ
 暑い日が続くが、明日からオリンピックって、日本が一番暑くなるこの時期に、よりによってという感じだわな。
 そして、「体育の日」が、オリンピックが開催される今年に限って、本来の10月の第2月曜日ではなく、オリンピック開会式の日である7月23日に変わり、名称も今後は「スポーツの日」となるとのこと。その割りには、いろいろとあって、盛り上がらないこと甚だしいなぁ。

(21.7.23.金) 晴れ
 今、午後8時、オリンピック開会式の中継を観ながらブログを書いている。
 ケチがつきまくった開会式だが、まあ、もう日本で観られることもないだろうということで、とりあえずテレビを点けている。
 ブログを書きながら横目で開会式を観ているが、面白おかしないというか、盛り上がりに欠けること甚だしいという印象だ。
 現在、セレモニーの最中だが、本来、セレモニーというのは観客に見せるためのものなんだろう。無観客のセレモニーってなんだろうか。仰々しいセレモニーが無観客の中だ開催されたことによって、図らずもエンターテイメントのあり方というものが露呈されたように思われる。いろいろとパフォーマンスが行われているが、これも観客あってものだろう。テレビ中継のアナウンサーの声が虚ろに響く。テレビ中継で世界中の人が観てるということだが、中継を観る人も、観客の中で行われるパフォーマンスを観てこそ盛り上がると思うんだが、拍手も歓声もない中で演じられるパフォーマンスがいかに虚しいものかということを認識させられた。

【今日の読書132※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-14『吉本隆明講演集11/芸術表現論』
@-15『吉本隆明講演集12/芸術言語論』
B-34『宇宙を織りなすもの 上』
B-35『生物はなぜ誕生したのか』
F-55『ノルウェイの森 下』
G-9『失われた時を求めて9』
H-3『パンセT』
I-27『見るレッスン 映画史特別講義』
K-7『ニッポンの小説 百年の孤独』
コメント:@-14『吉本隆明講演集11/芸術表現論』を読み終えた。最後の方が「集合論」が続いたので手こずったが、「♫頭スッキリ!」感はある。次は『吉本隆明講演集12/芸術言語論』で、この『吉本隆明講演集』の最終巻となる。
 B-34『宇宙を織りなすもの 上』は、やっと難解な「時間と量子」の章を読み終えた。ほんと、毎日数ページずつの遅々たる進み具合だったが、なんとか読了した。なかなか上巻が読み終わらないが、残るは1章だけになった。
 B-35『生物はなぜ誕生したのか』は、「はしがき」で以前に読んだB-19『生命40億年全史』(F.フォーティ)についても言及し、「1990年代半ばに書かれてベストセラーにとなった素晴らしい本だ。フォーティの視点が見事なうえ、読み物としても面白く、著者らなどは刊行から20年たった今でも愛読している。しかし科学の歩みは早い。当時はまだ、今と比べて不明な部分が多かった。90年代半ばにははほとんど存在すらしていなかった研究分野も二つある。宇宙生物学と地球生物学だ。色々な計器類が進歩したおかげで新たな事実が明らかになると同時に未知の時代や未知の分類学に属する化石も見つかってきている。研究のやり方も変化した。」とあり、早速、第1章で「地質時代区分」そのものが変化してきていることについて言及されている。
 従前は化石を手がかりにして時代区分がなされ、化石のある岩石のうちで最も古いものの時代は、ウェールズ地方の地名をとって「カンブリア紀」と名付けられ、それ以前のすべての岩石は「先カンブリア時代」のものとされていたが、新たに、生命が動物を誕生させるための準備を整えていた時代として「クライオジェニアン紀」と「エディアカラ紀」が加わった。

【今日の映画132】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『キャプテン・フィリップス(NHK-BS プレミアム・シネマ録画で視聴)
製作年:2013年
製作国:アメリカ
原題:Captain Phillips
監督:ポール・グリーングラス
出演:トム・ハンクス/キャサリン・キーナー/バーカッド・アブディ/バーカッド・アブディラマン
ストーリー:2009年4月、援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していたコンテナ船マースク・アラバマ号は、ソマリア海域で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまう。53歳のベテラン船長リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始める。その後、米海軍特殊部隊の救出作戦が開始されるが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.8、TSUTAYAは3.34とどちらも高い評価で、私の評価も3.5とした。
 2009年にソマリア海域で実際に起こった海賊船による貨物船人質事件をもとにしたサスペンスドラマだが、冒頭が地味な感じだったが、話が進むにつれてサスペンス感が満載になってきた。最近のアクション・サスペンスは、中東がらみの作品が多いので食傷気味だが、本作品は非常によくできたサスペンスで、実際に起こった事件をもとにしているということもあって、類例のない作品と言える。それをトム・ハンクスという名優が演じているので評価の高い作品に仕上がっている。

【今日のジャズ132】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Eternal Rhythm
アーティスト:Don Cherry
レーベル:MPS
録音年月日:1968.11.11/1968.11.12
曲名:Eternal Rhythm Part 1/Eternal Rhythm Part 2
ミュージシャン:Don Cherry (pocket-tp,cor,fl)/Albert Mangelsdolf (tb)/Eje Thelin (tb)/Bernt Rosengren(ts,oboe,cl,fl)/Karlhans Berger (vib,p)/Joachime Kuhn (p)/Sonny Sharrock (g)/Arild Andersen (b)/Jacques Thollot (ds,per)
コメント:フリー・ジャズの嵐が猛威をふるっていた1960年代後半、この分野で精鋭と呼ばれていた各国を代表するミュージシャンを集めて吹き込まれたのがこの作品。ドン・チャリーが念頭においていたのは、世界各地のリズムを一つのサウンドの中に持ち込んだらどうなるかだった。その試みが、ここでは先鋭的な演奏を通して見事なまでのまとまりを示す。(『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』より抜粋)
 雑音ではないんだが、まさに「音のカオス」という感じ。「音楽」というものが、聴くものを心地よくさせて、なんらかの感動を与えるものだとしたら、この作品はどう評価したらいいんだろうか。演奏者の実験的作品で、単なる演奏者の自己満足に終わっているのだろうか?確かに、聴いていて心地よくはならないし、感動というものもないが、ところどころのフレーズで、なんかフォークソングのような懐かしい響きが奏でられる一瞬がある。これは、多くのフリー・ジャズに共通する特徴といっていいが、身体の原始的なリズムや人間の叫びや呟きが楽器を通じて表現されているということかもしれない。

posted by ポピー at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 逃病日記
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