昨日、TOHOシネマズ二条で映画『ライアンの娘』を見てきました。
今回は『第三回 新・午前十時の映画祭』の上映スケジュールの第8回目の作品になります。
この作品は、以前、BSで何回か見たことがあり、また、映画館でも見たように思いますが、記憶が定かではありません(こんな時、メモや記録したり、日記をつける習慣などがあるといいんですが・・・)。
3時間以上もある長い作品ですが、BSではカットされていたんでしょうか、今回、見覚えのないシーンがたくさんありました(ただ単に、忘れてしまっていたということかもしれませんが・・・)。
この作品のように風景描写の優れた映像は、BSやDVDではなく、やはり映画館で見るべきと感じました。
最近は、映画館で映画を見るといえば、もっぱら、この『午前十時の映画祭』ということになります。
一昔前、京都に暮らす学生は、「邦画は京一会館、洋画は祇園会館」などと言っていたものでしたが、わたしも御多分に洩れず、学生時代にこの二つの映画館には頻繁に通ったものです。
祇園会館も今では吉本新喜劇の祇園花月なんてものに変わってしまいましたが、当時の祇園会館の大きなスクリーンは、今のシネコンにはない、迫力のある映像を提供してくれていました。
京一会館のあった場所は、今はドラッグストアーとスポーツジムに変わってしまいました(ちなみに、その向かい側は、京都では有名な恵文社という書店です。)。
京都には、京都みなみ会館や京都シネマのような、所謂、名画座というのはあるんですが、祇園会館のように、ロードショウで好評だった作品を、後で二本立てなどにして上映するような二番館がなくなってしまいました(BSやDVDが普及したためでしょう。)。
ですから最近は、わたしの映画鑑賞の媒体は、もっぱら、TSUTAYA宅配レンタルやWOWOWなどのBSが中心で、1日に1〜2本は欠かさず映画を見ています。
TSUTAYA宅配レンタルを利用する際の作品のセレクトは、淀川長治、蓮實重彦、小林信彦の三氏などの評論やエッセーで触れられている作品から目星をつけて選んでいます。レンタルした作品が気に入れば、同じ俳優や監督の作品を続けてレンタルしていますが、現在、宅配レンタルのリストには57本の作品が予約されている状況です。“減っては増え”の繰り返しで、映画ばかりを見ているわけにもいかず、やや消化不良状態です。
WOWOWなどのBSの場合は、リアルタイムで見るよりは、目ぼしい作品を録り溜めしておき、後で見ることが多いんですが、TSUTAYA宅配レンタルと同様に“減っては増え”の繰り返しで、テレビに接続した2つのハードディスクとレコーダの内臓ディスクがほぼ満杯の状態です(没後に放映された“健さん”の作品がいっぱいです。)。
見るジャンルは、邦画、洋画を問いませんが、唯一、“食わず嫌い”なのがSFです。しかし、これまでに見た『スターウォーズ』『未知との遭遇』『2001年宇宙の旅』などは、すべて面白かったという印象しかないので、“食わず嫌い”なのは、強いて言えば“B級のSF作品”ということかもしれません。
私の映画鑑賞は、以上のとおり、封切作品を見ないので(若い頃はそうでもなかったんですが・・・)、邪道といえば邪道と言えます。やはり、映画というのはそれが封切られた“時代の空気”というか、見る者と作品との「同時性」も大切な要素だと思います(作品の内容が変わるわけではないんですが・・・)。
しかし、逆に「同時性」はありませんが、例えば、小津安二郎などの作品を見ていると、風景や風物、生活などとともに、当時の“時代の空気”というものを感じることができます。その意味で映画というのは「時間と空間を閉じ込めたタイムカプセル」というような言い方ができるのかもしれません。
私のブログ『社労士雑記帳』の副題「ジャズ、映画及び読書並びに労働法の日々」の各項目で、記事を書いていなかった「映画」について、取り敢えず、紹介がてら書いてみました。
この後、どいうふうに「映画」に関する記事を書いていくかは未定です。「ジャズ」に関しても、まだ1回しか記事を書いていません。“見る”と“聴く”という営為は続いているんですが、さてどうしたものか悩むところです。
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