2023年03月30日

逃病日記486(23.3.30.木)

(23.3.27.月)晴れ
 トラブってしまった愛車のゴルフワゴンの後継のゴルフヴァリアントの中古車をネットで探していたが、値段、走行距離、年式、車色など見比べた結果、候補の車を2台に絞った。
 型番と年式で迷ったが、現行のゴルフ8のひとつ前のゴルフ7にすることにした。そのうち一台は中古車センターの車、もう一台はフルクスワーゲンの認定中古車で、それぞれ電話をして下見の予約をしておいた。中古車センターの方は場所が西宮で明日火曜日に下見予約、フルクスワーゲンの認定中古車の方は場所が枚方で明後日水曜日に下見予約しておいた。できれば一日で西宮から枚方に回りたかったが、それぞれの店の定休日の関係で日が分かれることになってしまった。
 中古車センターの方の車が値段が安かったが走行距離が8.9万kmになっていた。馴染みの修理屋さんやネットの情報を勘案した結果、やはりトラブルのリスクが高い  日本一周中にトラブっても困る  ように思えたので、こちらの方の車は購入候補から外して下見予約はキャンセルしておいた。
 それで最終的に、枚方のフルクスワーゲンの認定中古車の一点に絞って購入計画を立てた。こちらの方は走行距離が4.8万kmで車色は黒のメタリックでなかなかいい感じ、日本一周を企画するのにはちょうどいい具合だが、なによりディラーの「認定中古車」なので安心感がある。現在のゴルフワゴンが20年で2万kmの走行距離なので、年齢からしてあと10年乗るとしてもちょうどいい具合だが、今後、日本一周するとしても十分だろう。

(23.3.28.火)晴れ
 車を買い換えると決まって、なんか年甲斐もなくワクワクし、日本一周も現実的になってきた。
 日本一周に関しては、病気の経過観察などもあるので、出たっきりで行きっぱなしというわけにはいかないだろう。具体的には、一週間ぐらいの日程で一つの地域  例えば四国や九州など  を巡るということになるだろう。そうなると、毎日、宿泊施設を利用するというのも経済的ではないため、「車中泊」も利用したい。その点、ゴルフワゴンなら後部座席を倒し、シュラフを用意すれば車中泊も十分可能だろう。高速道路はなるだけ使わないで「道の駅」経由で各地域を巡るなんてことを考え出すと・・・、だんだんと夢が膨らんでくる。

 なんかもうその気になってきた。車体の具合をディラーで実見して、特にキズや凹みなどの問題がなければ購入契約をするつもりで、「印鑑証明書」を取得してきた。
 最近、マイナンバーカードを取得したので、行政手続きがずいぶんと楽になってきた。印鑑証明書もコンビニで取得できる。コンビニに置いてある証明書類発行用のコピー機にマイナンバーカードをかざすだけで、あとは「次に」などと表示される指示に従って操作するだけで簡単に印鑑証明書を取得できる。

(23.3.29.水)晴れ
 今日は枚方市のフォルクスワーゲン・ディーラーにゴルフ・ヴァリアントの下見に行ってきた。気の早いことだが、もう契約するつもりで、印鑑証明書と実印も持参していった。
 京阪電車の枚方市駅で降車して駅前からタクシーで店舗へ向かった。予約の電話をしたときには、営業マンが駅まで車で迎えに行くと言ってくれていたが、以前と比べて駅前も大きく様変わりし、待ち合わせる場所などもややこしそうな気がしたのでタクシーを使うことにした。昔、よく家族で枚方パークに遊びに来て、帰路は、枚方公園前駅ではなく歩いて枚方市駅まで行って電車に乗ったもんだが、その駅前界隈は駅ビルなどができていて、当時と比べてまったく変貌していた。
 駅前からタクシーでちょうど千円、国道1号線沿いの手ごろな場所にフォルクスワーゲン・ディーラーの店舗があった。
 入店すると、電話で下見予約をした際に名前を知らされていた営業担当のHさんが現れ、商談コーナーに案内された。そこで挨拶と概略の話をしてから店舗建物横の中古車駐車場へ案内してもらった。この店舗は、認定中古車在庫数が関西で一番とのことで、フォルクスワーゲン各車種の中古車が数十台並んでいた。目的の車のところに案内され、若干のキズなど気になる箇所について説明を受けた。“飛び石”による小さなキズがフロント・フードのところなどにあったが、すべて研磨やコーティングで分からなくなるとのことだった。
 店内に戻って、早速、商談を開始、バックモニターやドライブレコーダーを付けたりして、税込みでそこそこの金額になったが、なにより車両本体がカッコよく、カラーも黒のメタリックで気に入ったので、この際、ケチらずに必要な装備はプラスすることにした。
 今、乗っているゴルフワゴンも下取りしてくれるそうだ。てっきり廃車するしかないと思っていたが、値がつくとは思わなかった。これって、多分、廃車せずにロシアや後進国などに輸出するんじゃないだろうか。なんかテレビの報道でそういう話を聞いたことがある。

(23.3.30.木)晴れ
 今日も娘たちが我が家にやってきた。ママチャリに下の方の孫を乗せ、上の方の孫は  ドイツから自転車がまだ届いていないので  出町柳駅で子供用のレンタサイクルを借りて乗ってきたという。ということは出町柳まで上の方の孫は歩いて(まさか小走り?)ついてきたということ、我が娘ながら、これは“鬼ママ”ではないか、自転車のレンタル料が千円ほどしたらしいので、それなら家から京バスで来りゃあいいのに・・・とついつい思ってしまう。
 将来、もし面倒を見てもらうことになった場合は、この娘に見てもらうことになるんかなぁ・・・、ああ、こわっ〜、と思わずヨメさんと顔を見合わせた。何かするときにモタモタしているとと「ボケたフリせんとさっさとしいな!」なんてどやされるんかなぁ、と今から恐れ慄いている。
 我が家に来てからしばらくの間、洛北阪急スクエアに行ったりして時間を潰し、川端丸太町の娘宅に帰るときには、私たち夫婦も自転車で、高野川堤から鴨川堤の花見をしつつ同行した。途中、出町柳駅でレンタサイクルを返却した後は河原に降りて、自転車を押して、ゆっくりと花見をしながら帰った。河原は多くの花見客がいたが、特に外国人が多かったのが目についた。
 川端丸太町の路上で娘たちと別れ、私たちは、丸太町橋を渡って鴨川対岸の府立大学病院裏の広く整備された河原を通って帰宅した。

【今日の読書366※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
A-43『明治大正史 上』
B-49『生物の世界』
B-48『量子革命』
F-84『あの本は読まれているか』
G-14『失われた時を求めて14』
H-5『自省録』
L-8『それから』
コメント:L-8『それから』は、現在はKindleで読んでいるが、これまで文庫本で何回か読んでいると思う。紙媒体からKindleに変わったことによって、読む側がなんらかの影響を受けることはないだろうと思うが、なんか受ける印象が違うような気がする。おそらくは、年齢を重ねたことによる「感覚の相違」や「経験の為せる技」なんだろう。
 最近、読んでいて感じるのは、漱石のユーモア感覚である。漱石に関しては「猫」などの一部の著作を除き、これまでは暗いイメージしかなかったように思うが、近頃は漱石っていう人は「巧まざるユーモア」の持ち主だなぁというように思うようになった。どこが?と、具体的な箇所を示せと言われても困るが、作品全体を通じて、背後にダジャレでも書きかねないような漱石のニヤニヤした顔が窺えるような感じがする。
 それともうひとつは、これまでもよく指摘されてきたように、漱石自身の意に沿わぬ「社会や時代への不満」に対する自身の〈文明論〉を、作品の中で主人公(『それから』では代助)の口吻や考え方を借りて開陳することである。
 さらに感じるのは、当て字や文字使いや戯れ口などで、「時代」を感じさせるところも多いが、「男女の想いや感情の機微」が時代を超えて本質的なところを捉えているという点で、「なるほど」と膝を打つことも多い。

今日の映画366】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『ソルト(Amazon Prime Videoで視聴)
原題:Salt
製作年:2010年
製作国:アメリカ
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリ/リーブ・シュレイバー/キウェテル・イジョフォー/ダニエル・オルブリフスキー
ストーリー:イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官だが、ある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることになった。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.4、TSUTAYAは3.39、Filmarksは3.4で、私の評価は3.5とした。
 アンジェリーナ・ジョリーが二重スパイの容疑をかけられ、仲間たちから追われる身となったCIA分析官のヒロインを演じるサスペンス・アクションで、監督は「今そこにある危機」のフィリップ・ノイス。
 少し荒唐無稽な感じがある。いくらイヴリン・ソルトが厳しい訓練を受けて優秀だったとしても、CIAやシークレット・サービスの警護員や警察官があまりにも簡単にやっつけられてしまうなんてことはないだろう。

【今日のジャズ366※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:But Not For Me
アーティスト:Ahmad Jamal
レーベル:Argo/ユニバーサル
録音年月日:1958.1.16
曲名:@But Not For Me/AThe Surrey With The Fringe On Top/BMoonlight In Vermont/CMusic Music Music/DThere Is No Greater Love/EPoinciana/Woody'n You/FWhat's New
ミュージシャン:Ahmad Jamal (p)/Israel Crosby (b)/Vernell Fournier (ds)
コメント:アーマッド・ジャマルはマイルス・デイヴィスに演奏上のヒントを与えたピアニスト。スタイルは違うが、タイム感覚やスウィンギーなノリ、それにレパートリーの面で彼を触発した。そのことを念頭に置いて耳を傾けると、ピアノの向こうからマイルスのミュート・プレイが聴こえてきそうだ。ライブでありながら荒さが目立たない。それは、いつも演奏しているホテルのラウンジで収録したのが一因か。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>
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2023年03月26日

逃病日記485(23.3.26.日)

(23.3.24.金)曇り
 愛車のゴルフ・ワゴンがついにダウンした。
 今日、川端丸田町の娘宅で昨日に引き続いてiMacの設定をして、終わってから帰宅したが、その途中にエアバックの警告灯が点灯したままになっていた。正常な場合は、エンジンをスタートした時に一度点灯するが、その後はすぐ消灯し、走行中も点灯することはなかったように思う。家に着いてから取扱説明書を読むと、やはり、走行中はエアバックの警告灯は消えているとあり、すぐにディーラーなどで調べてもらうように書いてある。
 このゴルフWワゴンも20年近く乗っているので、最近は、降りる時にドアロックが解除できずにドアが開けられなかったり、主に電気系統の誤作動が多かった。懇意にし、いつも車検をやってもらっている整備屋さんのタイショウに電話で問い合わせると、「いっぺん見てみなあかんけど、多分、誤作動やと思うで」とのこと。運転しても大丈夫だろうと言っていたが、やはり少し気色悪い。
 さすがに20年経つとオーナーの私の身体と同様に、どこなと悪いところが出てくるもんだ。ちなみに、このタイショウも人工膝関節を入れていて、私も手術をしようかどうか迷っていた時に、よく、「どんな具合?」と尋ねたもんだ。

(23.3.25.土)曇り
 今日は一日中、医療費控除による税金の還付手続きの書類を作成していた。
 毎年この時期の恒例作業で、特に医療費控除のためのエクセル入力  ヨメさんの分も含めて  が時間がかかるが、作業に取りかかるまで、私の悪い癖で面倒臭さが先に立ち、毎年この時期になると、気が重くなる。しかし、PCで「国税庁 確定申告書等作成コーナー」のサイトを開いて、「作業開始」をクリックすると、面倒臭さはなくなり、「次へ」に従って、ほぼ自動的に申告書等作成作業が進んでいく。
 医療費控除のためのエクセル入力が午前中一杯かかってしまった。毎年やっている同じ作業にもかかわらず、一年経つと作業要領を、ところどころ忘れてしまうが、やっているうちになんとなく思い出してくる。
 今年はマイナンバーカードを取得したので、「ウェブ申請」をやりかけたが、登録作業がなかなかスムーズに画面が展開していかない。なんとか登録はできたものの、次にヨメさんの分を入力するには、私が作業を委任されるという形を取るために「委任登録」をしなければならないが、これがまた同じように手こずった。そのため、ややうんざりして、ウェブ申請する意欲がなくなってしまった。ウェブ申請の場合、控除対象のデータを取得するためには、事前に各機関にデータの取得の申請をしておく必要があったり、なんかややこしそう。各保険会社が確定申告のための書類を送付してくれているのに、各保険会社にわざわざデータ取得依頼するのも、なんかおかしな話ではある。

(23.3.26.日)雨
 一昨日、点灯したままになったエアバックの警告灯だが、今朝、エンジンを始動してみたら昨日と同じ状態が再現した。20年経って、走行距離は最近になってやっと2万kmを超えたばかりだが、いよいよご臨終かも知れない。
 ヨメさんは、これを機会に「免許返納」をしろと言っているが、私の方は、4月頃から愛車のゴルフワゴンで日本各地を巡り、最終的に「日本一周」を目指しているで、逆にタイミングよく壊れてくれたと思っている。旅の途中でトラブルになるよりも、今回、事前に故障したのは、クルマを乗り替えるいいキッカケかな、と考えている。もちろん新車を購入する経済的余裕はないので中古を選ぶことになるが、車種はどうしても同じゴルフのワゴン(現在はヴァリアントというそうな)から選ぼうと思っている。
 検索してみると「カーセンサー」「グーネット」「ガリバー」とあるわあるわ、できればフォルクスワーゲン認定中古車が一番いいんだが、京都のフォルクスワーゲンのディーラーに問いわせたが、今はゴルフ・ヴァリアントの中古車在庫はないとのことだった。しばらくの間は、値段と走行年数などを見比べて、候補車をリストアップの作業をすることになるだろう。

【今日の読書365※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
A-43『明治大正史 上』
B-49『生物の世界』
B-48『量子革命』
E-23『自由対談』
F-82『ここから世界が始まる』
G-14『失われた時を求めて14』
H-5『自省録』
I-24『読書の日記』
I-37『文学の淵を渡る』
K-24『現代小説作法』
L-8『それから』
コメント:F-82『ここから世界が始まる』を読み終え、これでT・カポーティの作品はすべて読み終えたことになる。外国小説のカテゴリーとして次に何を読むかなぁ。F・スコット・フィッツジェラルドなんかも読みたいが、取りあえずは、「面白い小説」ということで、朝日新聞の『読書』欄だったかで見かけて購入した創元推理文庫の『あの本は読まれているか』を読むことにした。

今日の映画365】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『荒野のストレンジャー(NHK-BSの録画で視聴)
原題:High Plains Drifter
製作年:1972年
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/バーナ・ブルーム/マリアンナ・ヒル/ミチェル・ライアン
ストーリー:鉱山によって成り立っている小さな町(ラーゴ)に、ある日正体不明の流れ者(ストレンジャー)がふらりと立ち寄る。彼は、からんできた3人のならず者をまたたく間に撃ち殺してしまうが、臆病な町の住人たちは、流れ者を咎めもせず、ただただ困惑してしまう。実は殺された3人は、1年前に町で捕まえて刑務所に送っていた3人の無法者の復讐に備えて、住人たちが雇っていたのだった。時間も当てもない町にとって残された手段は、この流れ者を雇って3人の無法者に備えることしかない。彼は当初は渋っていたが、「何でも言う事をきく」との申し出に、この何やらいわくありげな町の護衛を引き受けることにする。一安心した住人たちだったが、彼の出し始めた命令は、住人たちの当惑するとんでもないものばかりであった
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.4、TSUTAYAは3.27、Filmarksは3.6で、私の評価は3.5とした。
 1973年にクリント・イーストウッドの監督第2作目として製作された『荒野のストレンジャー』。内容としてはよくある西部劇のパターンだが、なんか一味違う感じがある。イーストウッドの作品は、俳優作品、監督作品ともども、結構、観ていると思う。U-NEXTには両方合わせて54作も配信され、『許されざる者』『目撃』『ミスティック・リバー』『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』『インビクタス 負けざる者たち』『J・エドガー』など、「名作」と評価の高い作品は枚挙に遑がないので、改めて、集中的に観てみたいと思っている。

【今日のジャズ365※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Sonny Stitt
アーティスト:Sonny Stitt
レーベル:Argo/Cadet/ユニバーサル
録音年月日:1958.1.1
曲名:@Propapagoon/AThis Is Always/BJack Spratt/CJust You, Just Me/DCool Blues/EMr. Son/FDancing On The Ceiling/GEveryone Does
ミュージシャン:Sonny Stitt (as,ts)/Barry Harris (p)/William Austin (b)/Frank Gant (ds)
コメント:ソニー・ステットはハード・バップよりビバップ的な演奏をしたときに個性が輝く。このワン・ホーン作品は、そんな彼の持ち味を引き出すために企画されたもの。バックを務めるピアニストはバド・パウウルか?そんな思いを抱かせるバリー・ハリスのプレイも魅力的だ。曲によって、ステットは、アルト・サックスとテナー・サックスを吹きわける。楽器が違うと奏法が変わるのも、このひとならでは。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>
   
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2023年03月23日

逃病日記484(23.3.23.木)

(23.3.20.月)晴れ
 今朝、起きたら口の中に痛みがあった。どうやら〈口内炎〉になってしまったようだが、思い当たる節がない。ウェブサイトで調べてみると「症状はほっておいても二週間程度で治る」とあった。原因として、大きな病気が潜んでいることもある、とも書いてある。またひとつ心配事が増えてしまった。
 咽頭周辺ということになると、ずっと気になっているのが、放射線照射の後遺症である右頚部周辺組織の麻痺=廃疾。症状が食道近辺にまで広がってきているが、気管への影響が気にかかる。鏡で映してみると、明らかに右頸部が凹んでいるのが分かる。一年ほど前の造影剤CTで声帯の右側の筋肉が廃疾していると指摘されたが、組織の廃疾がだんだんと広がっているような気がしてならない。食道に関しては、飲食物を飲み込むときに喉に異和感があるが、4年前の入院中に気管閉塞を起こして死にかけただけに、廃疾が気管に何らかの影響を及ぼすことがいちばん怖い。放射線治療の前のインフォームド・コンセントで告げられた「頸動脈の破裂による大出血」も含め、放射線治療の〈リスクとベネフィット〉や他の治療方法(手術、化学療法、免疫療法)との兼ね合いや優先順位はもう少し考慮されるべきではないだろうか。〈プロトコル〉に拘ることなく、患者の症状によって各種の治療方法を臨機応変に選択してもいいように思う。

(23.3.21.火)曇り時々雨
 WBC準決勝のメキシコ戦は、村上選手の覚醒による〈サヨナラゲーム〉で決勝戦進出となったが、ランナーが出ているときに村上選手に打順が回った局面が何回かあった。そこできっちりとランナーを返していれば、もっと楽勝だったんじゃないのかな。

(23.3.22.水)
 WBC決勝のアメリカ戦も、何回となくテレビのワイドショーやスポーツ番組で取り上げてコメントされているように、ドラマ以上に劇的で、まさにシナリオが存在したかのような試合展開だった。
 今日は、上の方の孫が、念願の我が家での〈お泊まり〉となった。以前から「泊まりたい、泊まりたい」と言っていたが、下の方の孫はちょっと手に負えないところがあるので、タイミングを見計らっていた。兄が泊まるというと、〈お泊まり〉ということのわけもわからずに、自分も「泊まる、泊まる」とゴテてしまう。
 今日は、上の方の孫が編入学するS学院のオリエテェーションに親子で出席するため、下の方の孫を預かることになった。夕方5時頃にオリエテェーションを終えて自宅に帰ってきたとのメールがあったので、下の方の孫をクルマで娘宅に送り届けたが、上の方の孫が下の方の孫に気づかれないように物陰に隠れて、入れ替わってクルマに忍び込んだ。それでなんとか下の方の孫に気づかれずに我が家で〈お泊まり〉ができた。
 上の方の孫は風呂も自分で入れるし、9時半にはひとりで寝てしまった。下の方の孫がいたらこんなふうにはいかないだろう。彼が泊まる時には、必ず娘も一緒に泊まってくれなあかん、と言ってある。

(23.3.23.木)
 新聞の書籍広告で興味を惹かれる下記の二点の本が目にとまった。
 @『60歳からのピアノ超入門』本吉ひろみ
 A『大きな字で書くこと 僕の一〇〇〇と一つの夜』加藤典洋
 早速、Amazonで注文したが、@は以前から、JAZZのコードを詳しく知りたいという願望があって、洛北阪急スクエア内の「島村楽器」に立ち寄っては、よくキーボードを眺めていた。2万円ぐらいでピアノの鍵盤サイズのキーボードが〈狙い〉で、なんかそのうちタイミングで買うことになるだろうとは思っていた。そこで@を見かけたので、早速、発注した次第。
 Aは、書店でも見かけていたが、Amazonで@だけの注文もなんなんで、一緒に発注することにした。すぐに読みはじめることはないだろうから、まあ、しばらくは積読ということになる。

 今日は、午後から娘宅でiMacの設定を行った。
 10年以上前に購入した当方のiMacの動きがだいぶ遅くなってきたので、昨年の11月初めに、「PCガレージ」というサイトに出品されていた、同じiMacの2019年製のMac.OS10.15(Catalina)を購入した。
 その動きの遅くなった旧iMacのアプリ以外のデータをすべて除去し、動きの軽くなったものを孫の〈おもちゃ〉として譲り、再設定を行なった。データをすべて廃棄したので、多少、動きはマシになった。古いバージョンだったのでメモリー容量は少ないが、子供が利用する分には問題なく動きそうな感じだ。〈Mac PC〉のいいところは、OSがバージョンアップされても、Windowsのように基本画面や操作・設定が大きく変わらないところだ。最新版の〈Ventura〉になってから、〈設定〉画面がiPhoneと一緒の縦型の画面に変わった。iPhoneを使っている人なら逆に親しみやすいんではないだろうか。
 娘達はヨメさんと一緒に高島屋に出かけていて、私一人が娘宅でテレビを見ながら設定していた。設定が終わった頃にみんなが帰ってきたが、上の方の孫は、早速、ゲームで遊びはじめていた。〈第七世代〉どころか〈第十世代〉ぐらいといってもいいんだろう、娘なんかよりも上手にPCを使いこなしている感じだった。

【今日の読書364※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
A-43『明治大正史 上』
B-49『生物の世界』
B-48『量子革命』
F-82『ここから世界が始まる』
G-14『失われた時を求めて14』
H-5『自省録』
I-38『生還』小林信彦
L-8『それから』
コメント:カポーティの初期の短編集であるF-82『ここから世界が始まる』を読み終えた。初期の短編集といっても、10代の頃に書かれた〈習作〉といっていいような極短編だが、やはりこの感性は〈天才〉としか言いようがないだろう。村上春樹氏も巻末の「解説 天才作家の天才的習作」で、モーツァルトと比べてその〈天才性〉に言及されている。カポーティは60歳近くまで生きたが、「大作ノンフィクション『冷血』に取り組み、書き上げ、それによって作家としての評価を一段階高いものにしていくことになる。しかし作家としての純粋な天才性  神童性の延長といってもいいだろう  は、そこでひとまずの区切りを迎えたことになる。三十五歳を迎えたあたりで・・・・・・つまりモーツァルトが亡くなった年齢とだいたい同じあたりで。そしてそのあとは、彼がそれまでに蓄えた自力を振るう、厳しい生き残りの生活が始まる。アルコールやドラッグがその取り分をとっていく」ことになってしまった、と結んでいる。『ティファニーで朝食を』を書き上げた頃に夭折していたら、まさにモーツァルトと並び称される天才として生涯を閉じることになっていたんだろう。
 小林信彦氏のI-38『生還』を読了した。脳梗塞で左半身が麻痺し、リハビリで幾分か回復したものの、その後に転けてしまって大腿骨を骨折されたということだった。しかも大腿骨の骨折は、治りかけた時期に再び転倒して再度骨折。この療養中に、氏は85歳になられたとのことだが、脳梗塞の後遺症による麻痺が右手でなくてよかった、右手だったら文筆生活を断念しなければならなかったと書いておられる。氏の著作は、もともとは氏の〈映画論〉を読んでファンになり、「文芸春秋」に連載されていたエッセイを単行本化したものをすべて読むことになった。

今日の映画364】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『心の旅(NHK-BSの録画で視聴)
原題:Regarding Henry
製作年:1991年
製作国:アメリカ
監督:マイク・ニコルズ
出演:ハリソン・フォード/アネット・ベニング/ミッキー・アレン/ビル・ナン
ストーリー:冬のニューヨーク。その日、患者に告訴された大病院の失態を救った有能な弁護士へンリー(ハリソン・フォード)は、煙草を買いにストアに入ったところ、たまたま遭遇した強盗に狙撃され、重傷を負い、記憶喪失になってしまう。妻子のことさえ思い出さず、リハビリ・センターで心を閉ざし続けていたヘンリーだが、トレーナーのブラッドレー(ビル・ナン)の明るい看護により、無事退院するに至った。彼を待つ家族、妻のサラ(アネット・ベニング)と娘のレイチェル(ミッキー・アレン)は、自分たちのことを思い出せないヘンリーを悲しみつつも、以前とは違う優しさ溢れる姿に喜びを感じはじめる。もう以前のような有能な弁護士ではなく、裕福にはなりえない家族の生活。しかし、心は満たされはじめてきた。サラの浮気が発覚したが、それも以前の仕事一筋のヘンリーのせいであり、2人は和解する。かつての不正弁護を恥じ、弁護士を辞め、真相の証拠を原告の患者サイドに届けた彼は、サラと共に寄宿学校に入れたレイチェルを引きとりに行き、家族3人で生きていこうと誓うのであった。
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.3、TSUTAYAは3.45、Filmarksは3.6で、私の評価は3.5とした。
 家庭を顧ることもなく仕事一筋であった有能弁護士が、ある事故から記憶喪失に陥り、逆に人間の真実の愛情に目覚めるというヒューマン・ドラマをハリソン・フォードが演じている。

今日のジャズ364※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Zoot
アーティスト:Zoot Sims
レーベル:Argo/ユニバーサル
録音年月日:1956.10.12
曲名:@9:20 Special/AThe Man I Love/B55th And State/CBlue Room/DGus's Blues/EThat Old Feeling/FBohemia After Dark/GWoody'n You
ミュージシャン:Zoot Sims (ts)/John Williams (p)/Knobby Totah (b)/Gus Johnson (ds)
コメント:ズート・シムズがワン・ホーンでご機嫌なプレイを繰り広げる。ソニー・ロリンズ (ts)やジョン・コルトレーン (ts)が注目されていた時代に、こちらは白人的なスウィング感を伴ったハード・バップ・プレイで感性を発揮した。迫力より歌心で勝負のシムズらしく、バラードの〈 The Man I Love 〉もしっとりとした味わいを聴かせる。ファンキーな〈 Bohemia After Dark 〉もいい。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>
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