(22.12.30.金)晴れ
現役当時は、12月28日は御用納めで、年末年始の6日間は休日になるので、ずっとテレビ三昧の日々だった。
リタイア後の現在も、習慣で年末年始は同じようにテレビ三昧になるが、なかなか面白い番組が見当たらない。「お笑い番組」も面白い番組がない。「映画」で面白そうな作品があってもリアルタイムには観ずに録画しておくが、今年はめぼしい作品が見当たらない。「音楽番組」も男女とも同じようなユニットばかりで、ラップ風の歌唱とダンスだけで、耳をとらえるような印象的なメロディが聞こえてこない。
観たい番組が何もない感じだが、惰性というか恒例で、とりあえず『レコード大賞』は観ることにした。印象としては、ターゲットを若者層に限定せずに、幅広い層に合わせているような感じがしたが、フレーズが耳に残っているようなヒットした歌が今年はなかったように思う こちらの耳に届いていないだけかもしれないが・・・・・・。
(22.12.31.土)晴れのち曇り
昨年の「紅白」が史上最低の視聴率だったということで、その挽回を期したんだろう、今年のNHKの『紅白歌合戦』は、若者層に向けて大幅にカジを切ったという感じがした。内容的には男女とも似たようなユニットばかりで、まさに「紅白ラップ合戦」か「紅白ダンス合戦」というのが素直な感想で、若者層を取り込もうというような意図が見てとれた。こんな内容だと、年配層の視聴者は、観ていても途中でチャンネルを変えた人が多かったんじゃないだろうか。
NHKはなんか勘違いをしているんじゃないか。若者層を取り込もうというように出演者を選定したんだろうが、そもそも現代の若者はテレビなんかは観ない、ということが分かっていないようだ。若者にターゲットを絞りすぎて、年配層に見限られてしまったようだ。こういうのを「虻蜂取らず」と言うんだろう。多分、視聴率が回復することはないだろうと思う。
(23.1.1.日)曇り
昨晩は、年が改まってからもずっと『紅白歌合戦』や『今夜も生でさだまさし』などを観続けていて、この後、久しぶりに『朝まで生テレビ!』にチャンネルを合わせてみた。
司会の田原氏が、年齢のせいでボケが酷くなり、また意固地になってしまってきて、観るに耐えられるような内容でなくなっていたので、ここ数年は観ることもなかった。
チャンネルを合わせ、しばらくは観ていたが、結局、30分ほどで観るのをやめてしまった。相変わらず「司会の田原氏のボケが酷く、かつ意固地」で、観続けるのがアホらしくなってしまった。
ところが、翌日になってからスマート・ニュースを見ると、出演者のたかまつななさんが田原氏に「スタジオから出ていけ!」と怒鳴られたという記事が載っていた。その経緯が知りたくてYouTubeで映像を探してみたが、フル画像が見つからない。いろいろとGoogleで検索していると『ニュース系テレビラジオ番組』というサイトでフル画像をアップしているのが見つかった。
テーマが経済を中心とする『激論!ド〜する?!日本再興 2023』という、興味のある内容だったので、田原氏のボケた司会ぶりは我慢して観続けていた。そうしたら番組の中盤を過ぎた辺りで、問題の「スタジオから出ていけ!」というシーンが登場した。しかし、全編を通じて観ていると問題のシーンは田原氏の「ボケ・ギレ」の一環で、とこにどうというほどのことはない。結局、スマート・ニュースのお得意の、一つの場面を切り取って煽り立てる、いつもの手口にすぎなかった。
しかしまあ、田原氏もそろそろ交替の時期が迫っていることは確かなようだ。まず、入れ歯があ合っていないためか滑舌が悪い、他人の話を聞かない、他人の発言を最後まで聞かずに遮って自分の意見を述べる、老齢のせいか天然かは分からないが明らかにボケが酷い、自分が理解できない内容は話の腰を折って話題を変えてしまう、「中曽根が・・・」「宮澤が・・・」「安倍が・・・」と自分が影響を与えたかのように云い、過去に三人の首相をクビにした、とまことしやかな自慢話ばかりしたがる等々、観るに堪えない内容だが、最近の視聴者はこの「ボケ芸」を観るためにチャンネルを合わせているんじゃないかとさえ思ってしまう。
【今日の読書341】※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
G-11『失われた時を求めて13』
H-4『パンセU』
L-6『三四郎』
コメント:年末から正月にかけては、上記のとおり、テレビばかり観ていて、読んだ本は、就寝前に読む『失われた時を求めて13』『パンセU』『三四郎』だけだった。
【今日の映画341】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『シノーラ』(NHK-BSの録画で視聴)
原題:Joe Kidd
製作年:1972年
製作国:アメリカ
監督:ジョン・スタージェス
出演:クリント・イーストウッド/ジョン・サクソン/ロバート・デュバル/ドン・ストラウド
ストーリー:1900年、メキシコとの国境に近いアメリカ・ニューメキシコの片田舎・シノーラでは白人の地主と、メキシコ人の農民との土地所有権をめぐる衝突が絶えなかった。流浪のガンマン、ジョー・キッド()は、些細なトラブルがもとでシノーラの町の留置場に放り込まれ、裁判所で判決を受けるが、そこにメキシコ人の武装集団が乱入し、ジョーは騒動に巻き込まれる。メキシコの盗賊/革命家ルイス・チャーマ(ジョン・サクソン)が、先祖代々の土地から貧しい人々を追い出している地元の地主に対して農民の反乱を組織していた。武装集団は自分たちが土地を取り上げられる根拠となった権利書を燃やし、留置場に捕らえられていた仲間のメキシコ人を牢から出す。彼らを率いるチャーマは判事を捕らえようとするが、ジョーの機転で判事は助け出され、武装組織は撃退される。追跡隊が組織される中、ジョーはチャーマに関わろうとはしなかったが、自分の馬をチャーマに盗まれたことがきっかけでチャーマと対決しようと決意する。同じ頃、大地主フランク・ハーラン(ロバート・デュバル)が一流のハンター・ガンマンを連れてチャーマを倒そうとしていたところであり、ジョーはハーランの求めに応じその護衛を引き受けるが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは2.7、TSUTAYAは2.52、Filmarksは2.9で、私の評価は2.5とした。
とこにどうということのない西部劇で各映画サイトの評点も低い。共演のロバート・デュバルは、この年、『ゴッドファーザー』のファミリーの顧問弁護士役で出演しているが、本作品のような西部劇での役柄よりも、余程、はまり役である。
しかし「西部劇」の評価はなかなか難しい。作品の構造やテーマなどを日本の「時代劇」と比較してみるのも一方かもしれない。
【今日のジャズ341】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Blue's Moods
アーティスト:Blue Mitchell
レーベル:Riverside/ビクター音楽産業/Fantasy
録音年月日:1960.8.24/1960.8.25
曲名:@I'll Close My Eyes/AAvars/BScrapple From The Apple/CKinda Vague/DSir John/EWhen I Fall In Love/FSweet/Gumpkin/HI Wish I Knew
ミュージシャン:Blue Mitchell (tp)/Wynton Kelly (p)/Sam Jones (b)/Roy Brooks (ds)
コメント:ニューヨークに出たころ、ブルー・ミチェルに似ているとよくいわれた。真似はしていないし、影響を受けたこともない。でも、それは名誉なことだと思った。この作品を聴けばわかるように、彼には独特のブルースフィーリングがある。それとラテンも好きだから、ブルージーかつ陽気なプレイに特徴がある。めりはりを効かせたプレイがブルーの持ち味だ。わたしとはそこが違う。これは〈アイル・クローズ・マイ・アイズ〉だね?こういうメロディの美しい曲に、彼のブルース・フィーリングは威力を発揮する。美しいフレーズを吹きながら、そこに翳りを加えていく。わたしだってそいうことはしょっちゅうやっている。でもブルーのように最初から最後までうっとりさせるプレイはできない。そこが問題だ(笑)。(『ジャズマンがコッソリ愛する!JAZZ隠れ名盤100』の「ボーナス・トラック」からフレディ・ハバード(p) のコメント)