2023年01月29日

逃病日記469(23.1.29.日)

(23.1.27.金)雪
 やっと一連の『ゴッドファーザー』シリーズと『ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男』を観終えた。あとはTSUTAYAレンタルで注文してある『ゴッドファーザー PART III』を観るだけ。
 『ゴッドファーザー』は、映画史上最高の傑作と言われるているが、『ゴッドファーザー PART III』だけは、些か評判が良くなかったようだ。コッポラが、不評だった理由や編集し直した要因について「映画.comのインタビュー」でインタビューに応えて、自ら語っている。
 その要因をいくつか挙げているが、一つは、コッポラ自身は、当初から今回の新バージョンと同じ題名である『THE GODFATHER, CODA: THE DEATH OF MICHAEL CORLEONE』としたかったそうだが、当時のパラマウン・スタジオ側が「PART IV」「PART V」とシリーズ化することを意図して「PART III」と呼びたがったそうだ。
 二つ目の要因として、パラマウント側が本作をクリスマスに公開するため仕上げを急がせたことを挙げている。コッポラとしてはもう1ヶ月は仕上げの編集をしたかったため、最善を尽くしたものの、仕上げにはやや不満足なところもあったようだ。
 三つ目の要因である、娘のソフィア・コッポラをメアリー・コルレオーネ役に抜擢したことについては、その経緯を詳しく説明しているが、十分納得のできる説明のように思う。私自身は、ソフィア・コッポラは適役だったというふうに思った。
 このインタビューを読んでいると、前作「ゴッドファーザーPART II』で「家族の創成と崩壊の物語」を描き、この新バージョン『THE GODFATHER, CODA: THE DEATH OF MICHAEL CORLEONE』で「家族の再生の物語」を描こうとしたコッポラの意図は十分に達成されているように思う。
 コッポラはこの新バージョンについて「今回の編集は古いセーターの修復のようなものだと思っていた。ほら、古いセーターだと糸が飛び出てしまうことがあるよね。ほつれを直そうとあれこれしているうちに、結局、新しいセーターを編んでしまっていた(笑)」とインタビューに応えている。

(23.1.28.土)晴れ時々曇り
 渡独中の娘一家が3月に帰国する。私にとって孫にあたる男の子ふたりは、長男は8歳で次男は4歳になるが、結局、4年間、ドイツに居たことになる(この間、何回か一時帰国はしている)。
 現在は娘たちは海外にいるので、帰国してからの長男の小学校と次男の保育園の手続き代行をやらされている。次男の保育園の方は、個々の保育園ではなく居住地の最寄りの保育園を第三希望までを書いて願書を提出するので、希望する所に入園できる保証はない。4歳の年中から途中入園する園児は、引越しなど限られたケースになるので、人数枠はあまりなさそうだ。
 小学校の場合は、義務教育なので途中入学でもそいう制約はない。しかし、この長男はドイツのインターナショナル・スクールの3学年に通っていて、英語がかなり堪能だ。謂わば「バイリンガルの卵」ということなので、せっかく獲得した能力を台無しにするのはもったいないということから、出来れば帰国子女枠の「国際コース」のある私学に入れたいとのこと。私学の編入学ということになると、受け入れ枠がほとんどあるかないかという状態らしいが、学年途中で帰国することも多い帰国子女枠なら、編入学の受入枠も多少はあるんじゃないだろうか。
 ドイツでは9月から新学期が始まり、現在はインターの3学年だが、なんと!この長男は4月2日が誕生日で、帰国後の3月31日時点ではまだ8歳11ヶ月なので、帰国したらまた小学校3年生から通うことになるらしい。日本の小学校に慣れていないのでこれでもいいのかもしれないが・・・・・・
 現在、その編入学願書を私が書かされている。願書に直近の写真を貼る必要があるので、LINEで送られてきた写真をプリントアウトしたりしなければならない。わが家のブラザーのプリンターに対応した写真印画紙を買ってきてプリントしたが、プリンターの設定が間違っていたため、定着していないインクが手で擦ると取れてしまったり、なんだかんだと苦労させられている。また、これまで写真をずっとPCからプリントしていたが、いろいろ操作していてあとで気付いたが、スマホから直接プリントアウトできるようだった。私は、PCやスマホに関してはあまりマニュアルは見ないで無手勝流で処理することが多いので、時々、こういう回り道をしでかすことがある。願書の記載事項も娘が書いたものをLINEで送ってもらって、私が転記することになっている。
 まあ、あれやこれやと大変だが、ヨメさんは、孫たちの帰国が待ち遠しっくて仕方がない様子だ。

(23.1.29.日)晴れ
 ここ最近は、寒さが厳しく、まだまだ道路に雪が残っていることもあって散歩をサボっていた。
 しかし運動不足で体調がスッキリしないので、今日は天気に誘われ、久しぶりにウォーキングをしてきた。高野川河川敷の道は、雪でぬかるんでいるので避けて、白川疏水沿いの遊歩道を歩いてきた。
 東大路通りを高野交差点から東行し、京福電車の踏切を越えて疏水に突き当たってから東大路通りを横断して、そのまま疏水沿いの遊歩道を京大農学部グランドまで行った。少し雪の残ったグランドの景色がいい感じだったので、そこで写真を数枚撮った。
 帰路は、御影通りを西行して東大路通りまで出て、叡電の元田中の踏切を渡り、そのまま北上して帰宅した。

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【今日の読書349※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-24『夏目漱石を読む』
B-48『量子革命』
E-23『自由対談』
F-81『神の子どもたちはみな踊る』
F-82『ここから世界が始まる』
G-11『失われた時を求めて13』
H-5『自省録』
K-22『深くておいしい小説の書き方』
L-6『夢十夜』
コメント:Kindleによる読書は、G-11『失われた時を求めて13』と交替で一日おきに読むようにしたため、多少、捗るようになり、L-5『三四郎』を読み終えた。『三四郎』は若い頃から何回も読んでいるが、読んだその年代の時々で受け取り方が異なるように感じた(もっとも、以前、どのように感じたかは詳細には覚えてはいないが)。今回、読んで感じたのは、三四郎の美禰子に対する心の動きが、私たち現代の人の心の動きと大差ないということだ。ということはつまり、明治時代の人間の心の動き  なおかつ自由な恋愛などは望むべくもない時代の人間の心の動き  にもかかわらず、リアリティと現在性を感じるということは、人の心の動きを捉えて描く、漱石の感性がいかに普遍的だったかということかもしれない。
 次のこのカテゴリーのKindle本は『夢十夜』にしたが、漱石が見た夢の内容を書き留めたもので、「無意識の世界」を漱石自身が描いた著作ということから、「漱石研究」では最も多く取り上げられているということだ。まだこの頃は、フロイトの夢分析なんてものはなかったはずだが・・・・・・

今日の映画349】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『湿地(Amazon Prime Videoで視聴)
原題:Myrin
製作年:2006年
製作国:アイスランド・デンマーク・ドイツ
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:イングヴァール・エッゲルト・シーグルソン/オーグスタ・エヴァ・アーレンドスドーティル/ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン/オーラフィア・フロン・ヨンスドッティル
ストーリー:10月のアイスランド・レイキャヴィク。あるアパートで老人の遺体が発見される。捜査を進めるうちに、老人の隠された過去が明らかになり・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.0、TSUTAYAは2.68、Filmarksは3.1で、私の評価は3.1とした。
「このミステリーがすごい!」に選ばれた小説を映画化した、アイスランドのレイキャヴィクという珍しい土地を舞台にした作品。題名のとおり、暗く、陰鬱な作品だが、なぜかもう一度観たくなる作品。殺人の謎の繋がりがミステリアスだが、北欧のミステリー作品というのは、土地柄だろうか、独特の雰囲気があるように思う。
 YouTubeに full movie がアップ(字幕が英語だが)されていたので、「原題」のところにリンクを貼っておいた。

今日のジャズ349※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
アーティスト:George Benson
レーベル:A & M/ポリドール/アルファ/ポニーキャニオン
録音年月日:1968.8.27/1968.9.5/1968.10.17/1968.10.22
曲名:@Footin' It/AFace It Boy, It's Over/BShape Of Things To Come/CChattanooga Choo Choo/DDon't Let Me Lose This Dream/EShape Of Things That Are And Were/FLast Train To Clarksville
ミュージシャン:Joe Shepley (tp,flh)/Marvin Stamm (tp,flh,pic)/Wayne Andre (tb,b-hrn)/Alan Raph (tb,tu)/George Marge (fl)/Romeo Penque (fl)/Stan Webb (fl)/Buddy Lucas (ts,hca)/Bernard Eichen (vln)/Charles Libove (vln)/David Markowitz (viola)/George Ricci (cello)/Herbie Hancock (p)/Charles Covington (org)/George Benson (g)/Jack Jennings (vib)/Leo Morris (ds)/Johnny Pacheco (cga)/Don Sebesky (arr)//Hank Jones (p)/Richard Davis (b)
//Butt Collins (tp)/Joe Shepley (tp,flh)/Marvin Stamm (tp,flh,pic)/Wayne Andre (tb,b-hrn)/Alan Paph (vtb,tu)/Buddy Lucas (ts,hca)/Charles Covington (org)/George Benson (g)/Richard Davis (b)/Leo Morris (ds)/Johnny Pacheco (cga)/Don Sebesky (arr)//Ron Carter (b)
コメント:ウェス・モンゴメリーの急死で、予定された吹き込みに急遽抜擢されたのがジョージ・ベンソンだ。そのときに録音されたこの作品で、彼は「ウェスの後継者」と呼ばれるようになった。A&Mにおけるウェスの三部作同様、ストリングスを多用したドン・セベスキーのアレンジが光る。ベンソンも期待によく応えた。表題曲〈チャタヌガ・チュー・チュー〉で超絶技巧がど肝を抜くと共に、ウェスの穴を埋めている。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>

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2023年01月28日

読書リスト74(2023.1.28)

【読書リスト】を更新しました。
 今回、新規に取り上げた本は次の6冊。すでに、これまでの日々の『逃病日記』の【今日の読書】で取り上げている本もあり、その場合はコメントを少し手直しして再掲しています。
  @『深くておいしい小説の書き方』三田誠広 1/10
  A『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹 1/14
  B『ここから世界が始まる』1/19
    C『自省録』マルクス・アウレーリウス 1/23
  D『書く前に読もう超明解文学史』三田誠広 1/23
  E『量子革命』M.クマール 1/27
 @『深くておいしい小説の書き方』は、『ワセダ大学小説教室』の副題で早稲田大学文学部の講義録を元にして刊行された、B-21『天気の好い日は小説を書こう』に続くもので、謂わば上級編に当たるもの。講義録を起こしたものということもあるが、イマイチの印象。この手の「小説作法」や「文章読本」では、中上健次のB-16『現代小説の方法』に並ぶ出来の悪い本という感じ。
 A『神の子どもたちはみな踊る』は、村上春樹の短編集。「羊男」的な世界から普通の小説を書き出した時期に当たるんだろうか。比較的良質な短編が多く所収されている。
 B『ここから世界が始まる』は、T.カポーティが十代の頃に書いた未発表の習作を集めた短編集だが、『遠い声 遠い部屋』で華々しくデビューしたが、それ以前に書かれていた若書きの短編で、感性の瑞々しさは、正に「神童」の習作である。
 C『自省録』は、ローマ皇帝であった智将マルクス・アウレーリスが戦いの日々の合間に書き綴った手記を集めた著作。
   D『書く前に読もう超明解文学史』は、『深くておいしい小説の書き方』に続く講義録を起こしたものだが、「日本近・現代文学史」を通して、時代のトレンドに即し文学思潮を述べたもの。
   E『量子革命』は、アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンがーなどの現代物理学の基礎を創った天才を通して、相対性理論、量子論などの現代物理学の理論的な展開を一般向けに解説したもの。

◎ リストの書名の表示について 
1)アンダーラインの書名は今回新たにリストアップした本
2)太字の書名は現在読書中の本
3)イタリック体で太字の書名は読むのを中断した本
※ 特に表示のない書名は、既に読み終えた本を表す。なお、稀に、新規に読み始めたが、タイムラグで新たにリストアップするまでに読み終えてしまった本がある。その場合は、普通字体の書名にアンダーラインを付してある。
 また、書名の頭の◯数字は、次のとおり、カテゴリ分けを表すが、区分はそれほど厳密なものではなく、今後、変わることもある。
 @ 吉本隆明の著作
 A 経済学関係の著作
 B 自然科学関係書籍(キーワードは意識/脳/生命/遺伝子/宇宙/素粒子)
 C 小林秀雄の著作
 D 小林秀雄・吉本隆明関係の著作
 E 実録・エッセイ等
 F 小説一般
 G プルースト『失われた時を求めて』
 H 聖書・古典・箴言集等
 I 書店の平積みや書籍広告などで興味を持った本(ジャンルは問わない)
 J 病院などでの待ち時間に読む本(日記類など細切れ読書に適した本)
 K 特定ジャンルのツンドク書籍(現在は小説・物語に関するもの)
 L Kindle端末

◎ 読書リスト74(2023.1.28)
@-1-20は『読書リストF』を参照
 -21『吉本隆明代表詩選』高橋源一郎 瀬尾育生 三浦雅士/思潮社 2004.4.25
 -22『 詩歌の呼び声 岡井隆論集』吉本隆明/ 論創社 2021.8.10
 -23『源実朝』吉本隆明/ちくま文庫 1990.1.30
 -24『夏目漱石を読む』吉本隆明/ちくま文庫 2009.9.10
A-1-35は『読書リストF』を参照
 -36『日本経済を学ぶ』岩田喜久男/ちくま新書 2005.1.10
 -37『デフレと超円高』岩田喜久男/現代新書 2010.2.20
 -38『平成経済20年史』紺谷典子/幻冬舎新書 2008.11.30
 -39『バブル経済事件の深層』村山治/奥山俊宏/岩波新書 2019.4.19
 -40『平成金融史』西野智彦/中公新書 2019.4.25
 -41『昭和史 上』中村隆英/東洋経済新報社 2012.8.9
 -42『昭和史 下』中村隆英/東洋経済新報社 2012.8.9
B-1-40は『読書リストF』を参照
 -41『種の起原 下』C.ダーウィン/光文社古典新訳文庫 2009.12.20
 -42『宇宙創成 下』S.シン/新潮文庫 2009.2.1
 -43『数式を使わない物理学入門』猪木正文/角川文庫 2020.5.25
 -44『ダーウィンを超えて』今西錦司/吉本隆明/朝日出版社 1978.12.10
 -45『イヴの七人の娘たち』ブライアン・サイクス/河出文庫 2020.2.10
 -46『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス/紀伊国屋書店 2018.2.26
 -47『物理学の原理と法則』池内了/学術文庫 2021.2.9
 -48『量子革命』M.クマール/新潮文庫 2017.2.1
C-1『小林秀雄全作品1/様々なる意匠』小林秀雄/新潮社 2000.9.20
   -2『小林秀雄全作品2/ランボウ詩集』小林秀雄/新潮社 2002.11.1
   -3『小林秀雄全作品3/おふえりあ遺文』小林秀雄/新潮社 2002.12.1
 -4『小林秀雄全集2/Xへの手紙』小林秀雄/新潮社 2001.5.1
   -5『小林秀雄全集3/私小説論』小林秀雄/新潮社 2001.12.10
   -6『小林秀雄全集4/作家の顔』小林秀雄/新潮社 2001.8.1
 -7『小林秀雄全集5/文藝批評の行方』小林秀雄/新潮社 2002.2.1
   -8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』小林秀雄/新潮社 2001.7.1
D-1『この人を見よ』小林秀雄全集編集室/新潮文庫 2015.1.1
   -2『小林秀雄対話集』小林秀雄/講談社 1966.8.10
   -3『小林秀雄の思い出』郡司勝義/文春学藝ライブラリー 2014.6.20
   -4『わが小林秀雄ノート 向日性の時代』郡司勝義/未知谷 2000.2.20
   -5『わが小林秀雄ノート2 批評の出現』郡司勝義/未知谷 2000.9.20
 -6『わが小林秀雄ノート3 歴史の探求』郡司勝義/未知谷 2001.3.25
   -7『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』加藤×高橋/岩波書店 2013.5.9
   -8『吉本隆明のDNA』姜尚中 他/朝日新聞出版 2009.7.30
   -9『わが小林秀雄』河上徹太郎/昭和出版 1978.6.1 
 -10『《論考》小林秀雄 増補版』中村光夫/筑摩書房 1983.7.20
 -11『吉本隆明をよむ日』岡井隆/思潮社 2002.2.1
E-1-15は『読書リストF』を参照
 -16『成城だよりU』大岡昇平/中公文庫 2019.9.25
 -17『トルーマン・カポーティ 上』G.プリンプトン/新潮文庫 2006.8.1
 -18『トルーマン・カポーティ 下』G.プリンプトン/新潮文庫 2006.8.1
 -19『成城だよりV』大岡昇平/中公文庫 2019.10.25
 -20『犬は吠えるT ローカル・カラー 他』T.カポーティ/ハヤカワ文庫 2006.9.10
 -21『犬は吠えるU 詩神の声聞こゆ』T.カポーティ/ハヤカワ文庫 2006.9.10
 -22『二つの同時代史』大岡昇平/埴谷雄高/岩波現代文庫 2009.12.16
 -23『自由対談』中村文則/河出書房新社 2022.7.20
F-1-70は『読書リストF』を参照
 -71『パン屋再襲撃』村上春樹/文春文庫 2011.3.11
 -72『悪人』吉田修一/朝日文庫 2018.7.30
 -73『君たちはしかし再び来い』山下澄人/文藝春秋 2022.4.10
 -74『冷血』T.カポーティ/新潮文庫 2006.7.1
 -75『TVピープル』村上春樹/文春文庫 1993.5.8
 -76『夜のくもざる』村上春樹/新潮文庫 1995.3.1
 -77『カメレオンのための音楽』T.カポーティ/ハヤカワ文庫 2002.11.30
 -78『レキシントンの幽霊』村上春樹/文春文庫 1999.10.10
 -79『和解』志賀直哉 /角川文庫 1954.5.20
 -80『叶えられた祈り』T.カポーティ/新潮文庫 2006.8.1 
 -81『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹/新潮文庫 2000.3.1
 -82『ここから世界が始まる』T.カポーティ/新潮文庫 2022.10.1
G-1-10は『読書リストF』を参照
 -11『失われた時を求めて11』プルースト/岩波文庫 2017.5.16
 -12『失われた時を求めて12』プルースト/岩波文庫 2018.5.16
 -13『失われた時を求めて13』プルースト/岩波文庫 2018.12.14
H-1『新約聖書U』佐藤優 訳・解説/文春新書 2010.11.20
   -2『旧約聖書』中沢洽樹/中公クラシックス 2004.11.10
   -3『パンセT』パスカル/中公クラシックス 2001.8.25
   -4『パンセU』パスカル/中公クラシックス 2001.9.25
   -5『自省録』マルクス・アウレーリウス/岩波文庫 2020.1.24 
I-1-30は『読書リストF』を参照
 -31『我が詩的自伝』吉増剛造/講談社現代新書 2016.4.20
 -32『あの胸が岬のように遠かった』永田和宏/新潮社 2022.3.25
 -33『歌に私は泣くだろう』永田和宏/新潮文庫 2015.1.1
 -34『評伝・河野裕子』永田淳/白水社 2015.8.5
 -35『私の文学史』町田康/NHK出版新書 2022.8.10
 -36『無人島のふたり』山本文緒/新潮社 2022.10.20
J-1『戦中派虫けら日記』山田風太郎/ちくま文庫 1998.6.24
   -2『戦中派不戦日記』山田風太郎/講談社文庫 1985.8.15
   -3『戦中派焼け跡日記』山田風太郎/小学館文庫 2011.8.10
   -4『戦中派闇市日記』山田風太郎/小学館文庫 2012.8.8
 -5『戦中派動乱日記』山田風太郎/小学館文庫 2013.8.7
 -6『戦中派復興日記』山田風太郎/小学館文庫 2014.8.10
   -7『池波正太郎の銀座日記』池波正太郎/新潮文庫 1991.3.25
K-1-15は『読書リストF』を参照
 -16『現代小説の方法』中上健次/作品社 2007.2.25
 -17『小説的思考のススメ』阿部公彦/東大出版会 2012.3.21
 -18『東大で文学を学ぶ』辻原登/朝日新聞出版 2014.6.25
 -19『サスペンス小説の書き方』P.ハイスミス/フィルムアート 2022.2.25
 -20『小説の技巧』ディヴィッド・ロッジ/白水社 1997.6.15
 -21『天気の好い日は小説を書こう』三田誠広/集英社文庫 2000.3.25
 -22『深くておいしい小説の書き方』三田誠広/集英社文庫 2000.4.25 
 -23『書く前に読もう超明解文学史』三田誠広/集英社文庫 2000.6.25
L-1『断腸亭日乗』永井荷風/(底本) 岩波書店 1993.6.258
   -2『あめりか物語』永井荷風/グーテンベルク21 2012.7.25
   -3『ふらんす物語』永井荷風/グーテンベルク21 2012.3.25
   -4『吾輩は猫である』夏目漱石/(底本) 全集 1/ちくま文庫 1987.9.29
   -5『坊ちゃん』夏目漱石/(底本)全集2/ちくま文庫 1987.10.27
 -6『三四郎』夏目漱石/(底本)角川文庫クラシックス 1951.10.20
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2023年01月26日

逃病日記468(23.1.26.木)

(23.1.23.月)曇り時々晴れ
 寒い寒い一週間がスタートする。やたら「10年に一度」とかの天気予報が飛び交っている、さすがにこれだけ寒いと外に出るのも、ほんと億劫になる。
 東京調布市に住んでいる孫がこの4月から小学生になるので、ランドセルか学習机でも買ってもらおうと  この時期だとすでに買ってしまっているかもしれないが・・・  現金書留を送付しておいた。現金書留なんて今でもあるんだ、まさに「昭和の遺物」という感じ。振込みでもいいんだろうが、やはりお年玉や入学祝いなんかは現金じゃなと、なんとなく味気ない感じがするわなぁ。

(23.1.24.火)曇り時々雪
 先週木曜日の朝日新聞夕刊の連載「三谷幸喜のありふれた生活」に、三谷氏が映画監督の馬場康夫氏のユーチューブ番組「ホイチョイ的映画生活」に出演した旨の記事が載っていた。
 それで早速『馬場康夫 ホイチョ的映画生活』を観てみたが、三谷氏が出演している回では『十二人のいかれる男』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などが話題になっていた。ついでに他の回の「ゴッドファーザー解説」を観たら、『ゴッドファーザー』の企画段階からの撮影経緯をドラマ化した『ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男』が紹介されていた。U-NEXTで確認したら『ゴッドファーザー』シリーズとともにこの番組も配信されていた。ただ1時間番組で10回もあるので観るのをちょっとためらったが、とりあえず1回だけでもと思って観てみたら、これがなかなか面白く、ハマってしまって全編を観てしまった。
 『ゴッドファーザー』は、もちろん三作とも、これまでに何回も観ているので、このドラマで取り上げられているあのシーン、このシーンが、「へぇ〜、そうなんや」なんてふうに裏事情を知り、懐かしくなって、また『ゴッドファーザー』も観たくなってきた。

(23.1.25.水)雪
 「♫ 雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう〜♫」の予報のとおり、昨晩の深夜から今日にかけて、朝の京都は大雪になった。
 私が住んでいる京都の左京区では、今出川通り、北大路通り、北山通りを境目にして降る雪の量が段階的に変わると言われているが、今日の降雪量は、見た感じでは6〜7センチぐらい。もちろんこの冬、初めての雪で一番の大雪となった。思わずベランダに出てシャッターを切ってしまった。

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(23.1.26.木)晴れ時々曇り
 水曜日に『ジ・オファー ゴッドファーザーに賭けた男』を観たが、その後も続けて『ゴッドファーザー』シリーズ三作を観続けている。
 『馬場康夫 ホイチョ的映画生活』の「ゴッドファーザー解説」によると、『ゴッドファーザー パート3』は、全米公開30周年を記念して製作された新バージョン  コッポラ監督自身の手により再編集を施し、オリジナルネガからの4Kスキャンやデジタルレストア、新たなオープニング、エンディングシーン、音楽の追加などが行われた  があり、馬場氏の解説によるとこの新バージョンの方が面白いそうだ。
 U-NEXTで配信されているのはこの新バージョン『ゴッドファーザー最終章 マイケル・コルレオーネの最期』の方だった。内容的にどのように変化しているのか確認したくて『ゴッドファーザー パート3』の配信を探してみたが、U-NEXTでも、Amazon Prime Videoでも配信されていなかった。唯一、TSUTAYA宅配レンタルに、旧版の『ゴッドファーザー パート3』があったのでレンタル注文をしておいた。
 新バージョンだけを観た限りでは、旧版では、ラストシーンでマイケル・コルレオーネが椅子から(亡くなったかのように)崩れ落ちてしまうが、新バージョンではそのシーンはカットされ、「コルネオーレの死」を暗示させるシーンはなかった。

【今日の読書348※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-24『夏目漱石を読む』
A-42『昭和史 下』
B-46『利己的な遺伝子』
B-47『物理学の原理と法則』
B-48『量子革命』
E-23『自由対談』
F-81『神の子どもたちはみな踊る』
F-82『ここから世界が始まる』
G-11『失われた時を求めて13』
H-4『パンセU』
H-5『自省録』
I-24『読書の日記』
K-22『深くておいしい小説の書き方』
L-6『三四郎』
コメント:やっと、B-47『物理学の原理と法則』を読み終えた。比較的薄い本だったが、その分、難解な物理現象・理論の説明の記述が簡略化されているので理解しづらい。次は『量子革命』だが、こちらの方は前著の3倍以上のページ数で、相対性理論から量子論に至る「量子革命」に関する歴史的物語を描いた書。

 H-4『パンセU』は、最後の「幾何学的精神について」にさしかかった。この章は就寝前の僅かの時間の読書には向いていないので、昼間の通常の読書時間帯に読むことにした。この就寝前に読む本として、新たにマルクス・アウレーリウス『自省録』をセレクトした。モンテェーニュの『エセー』も考えたが、所持しているのは「中公クラシックス」版の全3冊で長丁場になるため、まずは『自省録』にしておいた。

今日の映画348】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『21ブリッジ(Amazon Prime Videoで視聴)
原題:21 Bridges
製作年:2019年
製作国:中国・アメリカ合作
監督:ブライアン・カーク
出演:チャドウィック・ボーズマン/シエナ・ミラー/ステファン・ジェームズ/
ストーリー:ある夜、マンハッタン島のブルックリンの店に押し入った2人組の強盗犯と警官隊の銃撃戦が発生し、犯人は逃走し、警官に多くの犠牲者が出る事態に。やがて警察官だった父を殺された過去を持つニューヨーク市警の刑事アンドレ・デイビス(チャドウィック・ボーズマン)が現場に到着し、麻薬取締班のフランキー・バーンズ刑事(シエナ・ミラー)とコンビを組み捜査の指揮にあたる。さっそく21の橋を含むマンハッタン島全域の完全封鎖という大胆な作戦を決行し、犯人追跡に乗り出すアンドレだったが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。孤立無援となったデイビス刑事は、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.6、TSUTAYAは3.36、Filmarksは3.6で、私の評価は3.6とした。
 犯人が追い詰められて、事件がほぼ解決しかけた時点で、時間的にはまだ半分ぐらいしか経過していなかったので、この後はどんな展開があるんだろうと思っていたら、まあ、アメリカの警察を舞台にした映画作品ではよくあるパターンの話になってきた。その裏話の真相がうまく分からないようにストーリーが進んでいくのは脚本の良さかな。

今日のジャズ348※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Glory Of Love
アーティスト:Herbie Mann
レーベル:A & M
録音年月日:1967.7.26-27/1967.9.19/1967.10.6
曲名:@No Use Of Crying/AHold On I'm Comin'/BGlory Of Love/CUnchain My Heart/DHouse Of The Risin' Sun/EThe Letter/FUpa Neguinho/GLove Is Stronger Far Than We/HOh How I Want To Love You/IIn And Out
ミュージシャン:Herbie Mann (fl)/Hubert Laws (fl,piccolo)/Roy Glover (p,org)/Eric Carter (b)/Grady Tate (ds)/Ray Barretto (per)/Roland Hanna (p,org)/Ernie Royal/Burt Collins (tp,flh)/Benny Powell (tb)/Joe Grinaldi (sax)/
Hubert Laws (fl,piccolo)/Teddy Sommer (vib,per)/Paul Griffin (p)/Jay Berliner (g)/Eric Gale (g)/Ron Carter (b)/
Herbie Lovelle (ds)/Ray Barretto (per)/Johnny Pacheco (per)/choir/Roy Ayers (vib)/Sonny Sharrock (g)/Earl May (b)/Grady Tate (ds)
コメント:ハービー・マンはポップスやソウル・ミュージックとの融合を試みていた。それだけに、A&Mとのコラボレーションは望むところだった。アトランティックと契約があったものの、この作品は例外ということで、マンのプレイがA&Mサウンドに溶け込んでいる。表題曲をはじめ、当時のソウル・ミュージックで代表されるヒット曲を盛り込んだこのアルバムも発足時のA&Mに好セールスをもたらした。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

posted by ポピー at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 逃病日記