2022年08月31日

逃病日記415(22.8.31.水)

(22.8.29.月)晴れ
 今日の午前中、K大生協書籍部から、長期予約購読している『吉本隆明全集第29巻』が入荷した旨の電話連絡があった。
 来週の月曜日にK大病院泌尿器科の診察があるので、その帰りにでも受け取りに行こうと思う。K大生協書籍部へ行くのも久しぶりだ。ついでに、なにか面白そうな本があったら買って帰ろうと思うが書棚のスペースがなくなってきているので、ちょっと買うのを躊躇ってしまう。
 以前から『吉本隆明全集』以外の新刊書は買わないようにしようと思っているが、最近は恵文社や大垣書店に立ち寄るたびにやたらと本を買っている。書棚のスペースがなくなってきたので、読了済みで、再読したりする可能性の少ない小説類などを、またK大熊野寮に持ち込もうかなと思っている。  この寮と同じ町内にある娘の留守宅(海外在留中)の郵便ポストに入っていた『町内通信 』に、熊野寮学生の「古書を譲ってください」という記事が載っていて、この春頃に持ち込んだことがあった。
 『吉本隆明全集』も今回で第29巻まで刊行されたので、残りの未刊分は別巻を含めてあと10巻。まあ、このぐらいなら、なんとかスペースを確保できそうだ。

(22.8.30.火)曇りのち晴れ
 今日は火曜日なので、ヨメさんはいつものようにスイミング・スクールに行くのかと思ったら、5週目の火曜日なのでお休みということらしい。それで、いつものBS録画溜めの映画鑑賞は取りやめ、通常どおりの「読書三昧」の一日になった。
 夕方になってから、いつものようにウォーキングに出かけようと思ったが、読みかけた本が面白かったので途中で中断しずらくなって、結局、外出を取りやめてしまった。まだまだ、ウォーキングが毎日の日課として習慣づいていないのかもしれない。

(22.8.31.水)晴れ
 今日は、大垣書店に立ち寄ってから、洛北阪急スクエア内の各階をうろつき回るコースをウォーキングした。
 膝関節の手術前までよく行っていた高野川ウォーキングに関しては、実質に歩いている時間は30分だけなのに、ジャージに着替えたり、この暑い夏場だと帰ってきてからでシャワーを浴びたり、なんやかやと時間がかかって、あまり効率的ではない感じもする。
 洛北阪急スクエアは、クーラーが効いているので、汗かきの私には大変ありがたい。雨の日でも自宅から歩いて3分ぐらいの近さなので気軽に行くことができる。ただ歩き回るだけではなく、ペットショップの子犬を見たり、時々はカルディで買い物をしたり、ニトリやロフトやダイソーなどを適当に覗いたりできるのであまり退屈することもない。
 まあ、もう少し涼しくなったら、ジャージに着替えたりせずに、ブラブラと気楽に高野川ウォーキングに出かけようかなと思っている。 

【今日の読書295※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字 
@-21『吉本隆明代表詩選』
@-22『 詩歌の呼び声 岡井隆論集』
A-40『平成金融史』
B-43『数式を使わない物理学入門』
B-45『イヴの七人の娘たち』
C-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』
E-23『自由対談』
F-74『冷血』
F-76『夜のくもざる』
G-11『失われた時を求めて12』
H-4『パンセU』
K-20『小説の技巧』
コメント:B-45『イヴの七人の娘たち』を読み終えた。本書では、1991年にアルプス山中で見つかったミイラ「アイスマン」の親戚が現代ヨーロッパで見つかった、という事実に端を発し、ミトコンドリア遺伝子という最先端科学のツールが解き明かしつつある「人類の歴史」は、遺跡などで辿る「人類の歴史」に比べ、はるかに広範で射的距離も長いという事実が描かれている。
 私自身のからだにも、遥か昔から数々の母たちを経て受け継がれてきたミトコンドリアDNAが含まれている。何千年、何万年という時を隔てても、ほとんど変わることのないDNAが。そしてそのDNAはたったひとりの母に端を発しているという事実が説得力のあるデータを踏まえて描かれている。
 もっぱら母系で受け継がれるミトコンドリアDNAというツールを武器に、著者のB・サイクス教授が探り出した結果は、驚くべきものだった。現代ヨーロッパに暮らすほとんどの人の母系祖先を辿っていけば、なんとたった七人の女性に行き着き、そうした母たちは、ヨーロッパのみならず世界中にいて、いまのところ、全部で三十五人がわかっているということだ。
 本書の記述のほとんどが、私にとって新たな「知見」と言っていいが、その中でも二つのことが「目から鱗」という感じで印象に残っている。
 その第一は、地球全体の気温の上昇とともに大氷河期が終焉し、氷冠や氷河が急速に解けて、その氷の中に閉じ込められていた大量の水が海に流れ込み、地球全体で海水面が上昇し、  アラビアとイランを隔てていた低地がペルシャ湾になり、黒海に水が満ち、オーストラリアとニュージーランドが分離し、アジアとアメリカを結んでいた陸橋がベーリング海峡に沈んだ等々  沿岸の平地に住む人々に悲劇をもたらした、という事実が、『旧約聖書』の「ノアの方舟」を始め多くの神話の「洪水譚」として語り継がれているということ。
 その第二は、アイヌと琉球人は最初に日本全体を占領した縄文人の末裔で、そのあと韓国からやってきた弥生人によって、北は北海道に、南は沖縄に本土から追いやられてしまった、ということは通説としてよく目にする話で私も知っていた。そして、そのことを科学的に裏付ける事実として、本土に住む現代日本人のミトコンドリアDNAタイプは、アイヌや琉球人より現代韓国人のタイプに近いということ。しかし同時に、アイヌと琉球人のミトコンドリアDNAタイプにはあまり共通点がなく、アイヌと琉球人にはそれぞれ過去一万二千年の間に蓄積された独特の突然変異が見られ、これは、両者とも縄文人の末裔でありながら、当時からほとんど接触がなかったことを意味しているということ  通説を裏付けるとともにより深化した科学的知見  については、本書によって初めて知った。特に「アイヌと琉球人のミトコンドリアDNAタイプにはあまり共通点がなく、アイヌと琉球人にはそれぞれ過去一万二千年の間に蓄積された独特の突然変異が見られ」るという知見については、新たなストーリーが描けそうではないか。

今日の映画295】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『盗聴者(Amazon Prime Videoで視聴)
原題:La mecanique de l'ombre
製作年:2016年
製作国:ベルギー・フランス合作
監督:トマ・クルイトフ
出演:フランソワ・クリュゼ/ドゥニ・ポダリデス/シモン・アブカリアン/アルバ・ロルバケル
ストーリー:保険会社で働く真面目な男性デュバル(フランソワ・クリュゼ)は心身を病み、仕事を辞めることになった。ある日、転職エージェントから連絡を受けて仕事内容も明かされないまま職場に行ってみると、膨大な量の盗聴音声を文字起こしする仕事だった。定められた様々な制約を守りながら仕事を続けるうちに、デュバルはある重大な盗聴音声を聞かされていることに気づく・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは2.4、TSUTAYAは2.85、Filmarksは2.9で、私の評価は2.5とした。
 最初は、「不条理劇」かなと思ったが、一応、サスペンス。なんでデュバルがこの仕事に選ばれたのかがよく分からんし、秘密が漏洩する可能性がある第三者(デュバル)に対してテープ起こしをさせる意味がよく分からない。自分たちの身内の者でテープ起こしをしたらええんちゃうの?と思ってしまう。

今日のジャズ295】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Circle Waltz
アーティスト:Don Friedman
レーベル:Riverside/ビクター音楽産業
録音年月日:1962.5.14
曲名:Circle Waltz/Sea's Breeze/I Hear A Rhapsody/In Your Own Sweet Way/Loves Parting/So In Love/Modes Pivoting
ミュージシャン:Don Friedman (p)/Chuck Israels (b)/Pete La Roca (ds)
コメント:ビル・エヴァンスが切り開いたインタープレイの世界をプレイの世界をドン・フリードマンがさらなる形で受け継いでみせる。知的でロマンティックに響くプレイがジャズの新な時代を感じさせる。リリシズムに溢れたタッチが多くのファンの心をとらえて離さないのは、エヴァンスの面影を感じさせるから。ピアノ・トリオによる名盤にしてフリードマンの最高傑作。(『ジャズマンがコッソリ愛する!JAZZ隠れ名盤100』から抜粋)
<YouTubeライブ映像>
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2022年08月28日

逃病日記414(22.8.28.日)

(22.8.27.土)曇り時々晴れ
 最近、ヤクルトの村上選手の活躍がスゴイことになっている。私も、球団の好き嫌いはあっても、個々の選手の活躍に関しては、球団の好き嫌いに関係なく、応援したくなる。元々、私は、アンチ・巨人のタイガースファンだが、ヤクルト・スワローズはどちらかといえば好きな方の球団でもある。
 それにしても、村上選手はスゴイ、ここというときには必ず打つし、相手のピッチャーがフォアボールを念頭においた配給をしてきても、悪球に手を出したりせず、決してブレることがない。凄まじい集中力で、まさに「これが4番打者」である。
 ついこの間までは、タイガースの佐藤選手に大きな魅力を感じていた。しかし、ここ最近は、佐藤選手自身がアカンタレになってしまってあまり活躍していないということもあるが、どちらかというと村上選手の輝きで色褪せてしまった感じがする。おそらく、監督やコーチ陣が  矢野、井上、久慈、藤井、藤本など  現役時代は二流選手でしかなく、選手を見極める能力や指導力が欠如していて的確な指導や助言ができていないんだろう。
 現役時代にホームラン数や打率で秀でた結果を残せなかった選手が監督・コーチになったところで、優れた結果を出せる可能性を秘めた素質のある選手を指導することは困難だろう  ホールを遠くに飛ばすコツやいろんな球を確実にミートする瞬時のコツが分からないんだから。現役時代に、元々の素質や練習の積み重ねで、それらのコツを体得できていればそれなりの成績を残せたはずである。
 矢野監督は選手のポジションをコロコロと変えるが、これに対して掛布、田尾その他のタイガースOBが、佐藤選手のケースを例に挙げて、「途中でベンチに引っ込めずに各試合にフル出場させることで、年間を通じて活躍できる体力を養える」という意見や「エラーが多く、ダブル・プレーなどの連携プレーがヘタなのも選手のポジションが安定していないからで、それがひいてはバッティングにも影響している」という指摘などは「なるほど理にかなっているな」と思う。しかし、もはや矢野監督は意固地になってしまって、聴く耳も持たないという感じなんだろう。
 佐藤選手が、数年前に新人賞を取った高山選手の二の舞にならなければいいが、と願うばかりで、監督が代わり、クソコーチ陣が一掃された来年のタイガースの活躍を期待するばかりだしかし、こうやって期待して、これまで何年、優勝から遠ざかっているんだろう・・・・・・

(22.8.28.日)曇りのち晴れ
 今日もウォーキングで恵文社まで行ってきた。そしてまた、平積みしてあった『ジョン・フォード論』(蓮見重彦)をついつい買ってしまった。
 家に帰ってから、序章「フォードを論じるために」を読んでみたが、なかなか緻密な内容で面白そうな本という感じ。
 以前、本書と同じように大部な『映画術ヒッチコック/トリュフオー』(蓮實重彦・山田宏一訳)を読んで、併せて、ヒッチコックの作品を、U-NEXT、Amazon Prime Video、TSUTAYA宅配レンタルなどでほとんど観てしまった。
 今回も同じことになりそうだなと思って、TSUTAYA宅配レンタルのサイトを覗いてみたら、8月25日〜31日の期間、旧作品レンタル1枚97円のキャンペーンをやっている。早速、U-NEXTとAmazon Prime Videoで配信されていない作品をチェックしてレンタルすることにした。

【今日の読書294※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字 
E-23『自由対談』
F-74『冷血』
F-76『夜のくもざる』
K-20『小説の技巧』
L-4『吾輩は猫である
コメント:中村文則のE-23『自由対談』を読んで、それがきっかけで『64-ロクヨン』  中村文則の作品ではない  の前後編を観た。その後、他の作品を二、三本を観かけたが、邦画作品はどうも面白くなさそうなので、出だしだけを観てやめてしまった。この後、岩田剛典との対談を読んで『去年の冬、きみと別れ』を観たが、最初は同じような荒唐無稽な作品かな?と思っていたが、観続けるにつれて、作品の世界に引き込まれしまった。確かに、荒唐無稽な感じは否めないものの、次から次に明かされる「秘密」の濃密さがそれを上回り、圧倒される。なんか、映画のコメントになってしまった。これまで『掏摸』など何冊かの作品は読んだことがあるが、また、再読したくなった。

今日の映画294】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『御法度(NHK-BSで視聴)
原題:  
製作年:1999年
製作国:日本
監督:大島渚
出演:松田龍平/ビートたけし/武田真治/浅野忠信/崔洋一/トミーズ雅
ストーリー:幕末の京都で、時代の流れに逆行し、幕府の非常警察として抗争に明け暮れる新撰組に、惣三郎(松田龍平)という新人が入隊する。妖しい魅力を放つ美少年・惣三郎に対し、次第に心を惑わす血気盛んな剣士たち。やがて隊内は、嫉妬や羨望を交えた不穏な空気に包まれるが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.1、TSUTAYAは2.89、Filmarksは3.3で、私の評価は3.0とした。
 巨匠・大島渚監督が、幕末に生きた新撰組の世界を独自の解釈で綴った異色時代劇ということだが、キャスティングがなかなかいい感じ。関西人の私としては、トミーズ雅がまじめくさった顔で出演しているのが、なかなか面白かった。トミーズ雅のとぼけたネタ「一億(オク)円やで、一円置く(オク)んとちゃうで」は、くだらんが、私の好きなネタ。

今日のジャズ294】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Man Bites Harmonica
アーティスト:Toots Thielemans
レーベル:Riverside
録音年月日:1957.12.10/1958.1.7
曲名:@East Of Sun/ADon't Blame Me/B18th Century Ballroom/CSoul Station/DFundamental Frequency/EStruttin' With Some Barbecue/FImagination/GIsn't It Romantic
ミュージシャン:Toots Thielemans (hca,g)/Pepper Adams (bs)/Kenny Drew (p)/Wilbur Ware (b)/Art Taylor (ds)
コメント:ベルギー生まれのトゥーツ・シールマンはもとを正せばギタリストながら、《哀愁のハーモニカ奏者》と呼ばれるように、こちらの楽器で高い人気を博してきた。そのきっかけともいえるのがこの作品。ギター以上にエモーション豊かなプレイがジャズ・ファン以外の人からも_評判を呼んだ。もちろんこの作品でもギターを弾いているが、メインはハーモニカ。(『ジャズマンがコッソリ愛する!JAZZ隠れ名盤100』から抜粋)
 同じ『JAZZ隠れ名盤100』からトゥーツ・シールマン自身のコメント「ずいぶん懐かしいレコードだね。アメリカに行って、しばらくしてから吹き込んだアルバムだ。当時はギタリストでいこうかハーモニカ・プレイヤーで行こうか、迷っていた。いや、実はいまでも迷っているんだがね(笑)。この作品が出たお陰で、ハーモニカ・プレイヤーの仕事が増えたことは間違いない。そちらがしばらくはメインになった。ところがへそ曲がりなもんで、そうなると今度はギターが弾きなくなってくる。そうやっていまにいたっている次第だ。どちらの楽器も好きだよ。みなさんが聴きたいと思う楽器を、その都度選んできたつもりだ。トータルするとハーモニカが70パーセントくらいの比率かもしれないが。ただし、わたしはいまだってギタリストだと思っている。ジャズ・ミュージシャンとブローイング・セッションがしたくて実現させたものだ。」
<YouTubeライブ映像>
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2022年08月26日

逃病日記413(22.8.26.金)

(22.8.25.木)曇り時々雨
 今日は、私の〇〇歳の誕生日。
 この歳になると、特に感慨というものもないが、明日、ヨメさんと二人で御幸町丸太町の日本料理のさかいで食事をすることにしてある。数日前に電話で今日の予約をしたが、誕生日当日はカウンター席が空いていなかったので、明日に予約していた。
 このさかいは、カウンター4席、テーブル4席の小さな日本料理店で  以前は各々6席ずつだったが、コロナ禍で席間にアクリル板衝立や余裕を設けたりしているので、現在は各々4席になっている  メニューは昼・夜ともに懐石料理仕立てで、それぞれ二つのコースだけになっているが、今回は、お昼の3500円のコースを予約してある(9月から4000円に値上がりするそうだ)。
 お盆に帰省して家族で海遊館などに一緒に出かけた東京の息子から、「お誕生日おめでとう!」とLINEメールがあった。いつもは、なんなとプレゼントを贈ってくれるんだが、今回は何も贈ってこない。どうやら、一緒に出かけた一泊二日の家族旅行がプレゼントということにしたのかもしれない。
 今回の誕生日で最も印象に残ったのは、体重計  体重を測ると内臓脂肪や基礎カロリー量など様々なデータが自動表示される体重計(使用開始時に生年月日や身長をあらかじめ入力してセットしてある)  に、夜中の0時に乗ったら、表示された年齢が一歳増えていたことだ。デジタルで冷酷なようにも思えるが、今回は一番最初に意思?表示(音声はないが)してくれた。さすがに、「お誕生日おめでとう」とは表示されなかったが・・・・・・

(22.8.26.金)曇り時々晴れ
 昨日のブログに書いたとおり、今日は私の誕生日ということで(一日遅れだが)、予約していた日本料理のさかいに出かけた。
 京都バスの河原町丸太町駅で降車してブラブラと歩きながら店に向かったが、
  店は御幸町通りの丸太町通りを少し下がったところにある  店のある御幸町通りが、寺町通りの手前の通りか、ひとつ先の通りか迷ってしまい、結局、スマホのナビを横目で見ながら店に辿り着いた。
 この店さかいは、ご主人が板場で料理を作っているのを見ながら食事をするのが楽しいので、いつもカウンター席を予約している。出汁を取ったり、下拵えをしてある食材もあるんだろうが、ほとんどは、その時に出す料理を目の前でリアルタイムで作って客に提供してくれる。こちらがいろいろとご主人に作り方などを尋ねたりしても、気さくな人柄で、厭わず答えてくれる。
 店は、昼間は奥さんと二人で、夜は奥さんの代わりにアルバイトの女性が配膳などのお手伝いをしているそうだ。料理をお皿に盛り合わせるときなどには奥さんが手伝っているが、ほとんどご主人が一人で作っている。タイマーで時間を測りながら、同時に、食材を煮たり、焼いたり、炊いたりして、一人で次から次と手際よく料理をこなしていく様子を、カウンター越しに見ているのは本当に楽しいもんだ。時々、見慣れない作業をしているのを見て、ご主人に尋ねると丁寧に答えてくれる。
 ということで、きょうの料理は、ご飯とデザートを合わせて、下の写真の全8品で3500円とリーズナブル。
 土鍋で炊いたご飯(7枚目の写真)がめちゃくちゃ美味しくて、焼きたてのだし巻きでまず一杯、次にちりめん山椒と柴漬で二杯目、この後に別に用意してくれるあられと三つ葉と海苔をご飯にのせ、土瓶で出てくる薄出汁をかけたお茶漬けで、ついつい三杯も食べてしまう。
 デザート(最後の写真)については、ご主人との会話で、何気なく、昨日が私の誕生日だったが予約が取れなかったため今日来ることになった、という話をしていたんだが、そのことを気に留めていてくれて、すかさずお皿に「HAPPY BIRTHDAY」と書いて出してくれた、なんとも心にくい気遣いではないか。来月もまた行こう。 

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【今日の読書293※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字 
@-21『吉本隆明代表詩選』
@-22『 詩歌の呼び声 岡井隆論集』
A-40『平成金融史』
B-43『数式を使わない物理学入門』
B-45『イヴの七人の娘たち』
C-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』
E-23『自由対談』
F-74『冷血』
F-76『夜のくもざる』
G-11『失われた時を求めて12』
H-4『パンセU』
K-20『小説の技巧』
コメント:E-23『自由対談』が、なかなか面白い。第一部の「映画・音楽」に、桃井かおりや綾野剛などとの対談があって、その中で話題になっている映画を、U-NEXTやPrimeVideoで、ついつい検索してしまう。それで『64-ロクヨン』の前後編観てしまったが、なかなか面白かった。他にも何本か「マイリスト」に登録して、二、三本観てみたが、どうも邦画はリアリティがない感じがして(要は面白くなさそうなので)、出だしだけを観てやめてしまった。

今日の映画293】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『ゲームの規則(U-NEXTで視聴)
原題:La Regle du Jeu
製作年:1939年
製作国:フランス
監督:ジャン・ルノワール
出演:マルセル・ダリオ/ノラ・グレゴール/ローラン・トゥータン/ジャン・ルノワール/ミラ・パレリー
ストーリー:大西洋を23時間で横断し、ブールジェ飛行場に到着した飛行家アンドレ・ジュリユー(ローラン・トゥータン)は、熱狂した群衆に迎えられたが、彼は差し出されたマイクに「自分がこの冒険に挑んだのはある女性のためだったが、その彼女が出迎えに来ていない」と不満を表明した。その女性、ラ・シェネイ候爵夫人クリスチーヌ(ノラ・グレゴール)は、パリの邸でそのラジオ放送を聞いていた。夫のロベール(マルセル・ダリオ)を含め、二人の仲は社交界で周知の事実で、ロベールもまた、愛人ジュヌビエーブ(ミラ・パレリー)と秘かに関係を続けていた。アンドレの親友であり、クリスチーヌの相談相手でもあるオクターブ(ジャン・ルノワール)は、クリスチーヌに働きかけ、ラ・シュネイ家の領地コリニエールで催される狩猟の集いにアンドレを招待させるが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.4、TSUTAYAは  、Filmarksは3.8で、私の評価は3.0とした。
 フランスの名匠、ジャン・ルノワールの最高傑作と称されるアイロニカルな群像悲喜劇とのことだが、如何せん、内容的に“古色蒼然”という表現がピッタリの作品。

今日のジャズ293】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Tender Feelin's
アーティスト:Duke Pearson
レーベル:Blue Note/EMIミュージック・ジャパン
録音年月日:1959.12.16/1959.12.19
曲名:@Bluebird Of Happiness/AI'm A Fool To Want You/BI Love You/CWhen Sonny Gets Blue/5Golden Striker/EOn Green Dolphin Street/FThree A. M. ( 3 A. M. )
ミュージシャン:Duke Pearson (p)/Gene Taylor (b)/Lex Humphries (ds)
コメント:自分だけの宝物にしておきたい  そんな気持ちにさせてくれるミュージシャンのひとりがデューク・ピアソンであり、彼が残したこの作品だ。知的な響きをもつもこのピアニストは、世渡りがうまければハービー・ハンコックのような存在になれたかもしれない。この作品を耳にすれば、いかに音楽的な面でピアソンが傑出した感覚の持ち主であったかが理解できる。(『ジャズマンがコッソリ愛する!JAZZ隠れ名盤100』から抜粋)
posted by ポピー at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 逃病日記