(22.6.27.月)晴れ時々曇り
左膝に人工関節を入れたら、たぶんベッドを利用しないといけないんだろうなぁ、と思ってAmazonや検索サイトでいろいろと調べていた。数年前にリフォームしたときに、壁面を作り付けの本棚にしたので、今、夜中にトイレなどに行くときは、その本棚の棚を支えにして立ち上がっている。しかし、人工膝関節の場合は曲がる角度に制限があって起き上がり難いと思われるので、ベッドを利用することにした。ただ、3DKで夫婦二人暮らしだが、数年前のリフォームで、私がつかていた部屋は、窓側と入口と押入のある側以外の東西側の壁面の床から天井まで全面を書棚にし、八畳間はヨメさんの占有状態になっている。もう一部屋は、キッチンと合わせてLDKとして使用しているので、普通のベッドは置きにくいため、結果的に、選択は折りたたみベッドになってしまった。
Amazonではなく、ニトリや他の家具メーカーのサイトを見ていて、なんとなく、当方のチョイスにピッタリな感じのタイプを見つけ、購入予定のベッドをほぼ決めていた。ヨメさんに「こんなベッドや」と言ってPC画面を見せると、「退院したらすぐにいるんやから、もうたのんどいたらええんちゃう」とのこと、そんなこんなで、勢いで、今週の木曜日着で発注してしまった。組立ては、1時間程度でできるとのことなので、そんじゃまあ、ヨメさんに手伝ってもらって、入院前に設置するかな。
(22.6.28.火)晴れ
エッ!もう、梅雨明け?どないなってんねん!ってな感じだが、さしづめこの夏は、「水不足」で苦しめられる夏になりそうだ。電力不足はすでに始まっているようだが、加えて水不足なんて、誰彼問わずこの夏は「どないなってんねん!」ということになりそうだ。
人一倍の“暑がり”で、“汗かき”の私としては、入院する病棟がクーラーでギンギンに冷えていて欲しいと願うばかり。
たぶん病室は四人の相室になるだろう。相室については、4年半前の基礎疾患での入院の時にエライ目にあった。4人室で各ベッドをカーテンで仕切っただけ。大きな音を立てると他の入院患者に迷惑がかかると思って、痰が喉に引っかかった時などにも、なるだけ咳をしないように我慢していたら、痰が喉に詰まり窒息しかかった経緯がある。喉の気管切開した箇所は退院後6ヶ月ぐらいかかって塞がった 切開して直径1cmぐらいの穴が空いていたが、縫合をしないで傷が自然に塞がるような処置だった。穴は塞がったものの、喉仏の下の辺りに傷痕があり、当然、同じ位置の気管内壁も傷痕があ理、滑らかな状態ではないので、そこに痰が引っかかりやすい。その時は異和感があって、どうしても咳が出てしまう。まあ、そんなこんなで、以前ほど酷い咳は出ないが、今回の入院では、必要以上に気を使わないようにしようと思っている。
(22.6.29.水)晴れ
今日は、K大病院入院前の術前のPCR検査するため、自宅で検体を採取して病院に届けなければならなかった。
当初は自分で検体を持っていくつもりだったが、ヨメさんが病院へ持って行ったげるわ、と言ってくれたので、クルマで送って行った。川端丸太町の娘一家の留守宅の郵便ポストに入っているチラシ類 普通の郵便はわが家に転送届を出している を回収し、その後で病院に回ってヨメさんを降ろすことにした。検体を届けるだけといっても、通常の外来受診を同じような手続きをする必要があり、どのぐらい時間がかかるのか分からなかったので、ヨメさんを降ろしてから、私はすぐに自宅に帰った。
この検査で異常があれば、入院が延期されるんだろうが、発熱のなどの兆候もないので、まず大丈夫だろう。
【今日の読書278】※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
@-21『吉本隆明代表詩選』
A-39『バブル経済事件の深層』
B-43『数式を使わない物理学入門』
B-44『ダーウィンを超えて』
C-7『小林秀雄全集5/文藝批評の行方』
D-11『吉本隆明をよむ日』
E-22『二つの同時代史』
F-72『君たちはしかし再び来い』
F-74『冷血』
G-11『失われた時を求めて12』
H-4『パンセU』
K-19『サスペンス小説の書き方』
コメント:B-44『ダーウィンを超えて』を読了した。今西錦司と吉本隆明の対談集だが、40年以上前に発行されたとはいえ、示唆に富む意見 印象に残った言説を抜粋し、本欄で何回かに分けて掲載している が多く、ダーウインの進化論に対する適切な距離のとり方の参考になった。次は、遺伝学関係の本でブライアン・サイクス『イヴの七人の娘たち』(河出文庫)にした。
F-72『君たちはしかし再び来い』も読了した。朝日新聞『読書』欄の金原ひとみさんの巧みな書評「不思議な小説だ。読み始めてすぐに思う。これはちょっとおかしい小説だ。読み進めるうちにそう確信する。(中略)本書はそんな小説への謎が人類の謎を呼び、さらには世界の謎にまでじわじわ浸透していく類稀な一人称小説だ。(中略)『私は何を読んでいるんだろう』という疑問はきっと『私な何故生きているのだろう』と同義で、答えがないことを知った上で、人はこうも複雑で突拍子も掴み所もない思考の中で生き続けるのだという事実に、私たちは本書を通して痛烈に直面する。読み終えた時に残ったのは、『生きた』という初めての感想だった。」に吊られて読むことにしたんだが、言うほどの小説とは思わなんだ。一種の実験小説なんだろう。騙されたとまでは言わんが、まあ、私に感受性がなかったということにしておこう。次に読む本は、このFのカテゴリーは「小説一般」だが、入院中は、カポーティの『冷血』の他にKindleで漱石を読むつもりなので、予定していた村上春樹の短編集は退院後に延期した。
最終的に入院中に病院に持って行く本は、Kindle以外に、@『二つの同時代史』(大岡昇平/埴谷雄高)A『冷血』(T.カポーティ)B『イヴの七人の娘たち』(ブライアン・サイクス)の3冊にした。
【今日の映画278】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『フロントランナー』(U-NEXTで視聴)
原題:The Front Runner
製作年:2018年
製作国:アメリカ
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ヒュー・ジャックマン/ベラ・ファーミガ/J・K・シモンズ/アルフレッド・モリーナ
ストーリー:1988年アメリカ大統領選挙。ゲイリー・ハート上院議員(ヒュー・ジャックマン)は、史上最年少の46歳で民主党の大統領候補となり、予備選で最有力候補として一気に躍り出た。その若さからジョン・F・ケネディの再来と称され、大衆からも愛されていたハートの状況を一変させる出来事が起こる。アイアミ・ヘラルド紙の記者が入手したハートに関する「ある疑惑」。このスキャンダルが一斉に報じられたことで、ハートの支持率は急落し、予備選の当落線上から姿を消すことになってしまう。
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.1、TSUTAYAは2.78、Filmarksは3.2で、私の評価は3.0とした。
本作品は、『ペンタゴン・ペーパーズ』を観て、トム・ハンクスが演じたワシントン・ポスト紙の主幹のベン・ブラッドリーに関心を持ち、『大統領の陰謀』でベン・ブラッドリーを演じたジェイソン・ロバーズを思い出した。それで、Wikipediaなんかを見ていたら、『フロントランナー』でも彼が描かれているということでこの作品を観たが、本作品では些か影が薄い印象だった。アルフレッド・モリーナは、ちょっとベン・ブラッドリーのイメージに合わない感じだ。まあ、もともと、最初の『大統領の陰謀』のジェイソン・ロバーズでベン・ブラッドリーのイメージが出来上がってしまっているということもあるだろう。おそらく、トム・ハンクスも『ペンタゴン・ペーパーズ』でベン・ブラッドリーを演じる際にはジェイソン・ロバーズの演じるベン・ブラッドリー参考にしたような気がする。
ということで、また『大統領の陰謀』を観たくなってきたが、先日、NHK-BSで放映していたのを録画しておいたのを観ることにしよう。NHK-BSはデジタルリマスター等の修復版がメインなので、U-NEXTやPrimeVideoに比べると映像がキレイな作品が多い。
【今日のジャズ278】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Plays Duke Ellington
アーティスト:Thelonious Monk
レーベル:Riverside
録音年月日:1956.7.21/7.27
曲名:@It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)/ASophisticated Lady/BI Got It Bad (And That Ain't Good)/CBlack and Tan Fantasy/DMood Indigo/EI Let a Song Go Out of My Heart/FSolitude/GCaravan
ミュージシャン:Thelonious Monk (p)/Oscar Pettiford (b)/Kenny Clarke (ds)
コメント:特異なプレイと音楽性で独特のポジションを獲得しつつあったセロニアス・モンクが、そのスタイルを完成させる上で強く影響をうけたデューク・エリントンの曲を取り上げる。モンクとエリントンの音楽には、タッチやメロディ・ライン、和音の使い方など多くの点で共通項があった。それでいて、ここではモンクにしかできない演奏が記録されている。この個性とオリジナリティを聴けば、彼が乗りに乗ってピアノを弾いていたことがわかる。(『ジャズマンがコッソリ愛する!JAZZ隠れ名盤100』から抜粋)
同じ『JAZZ隠れ名盤100』から大西順子 (p)のコメント「これモンクじゃない?わたし好きなんだよね、モンクって。これは彼がエリントンの曲をやっているレコードでしょ。実は今度のアルバムで〈キャラヴァン〉をレコーディングしたんだけれど、あれってこの演奏からヒントを得ているの。ベース・ラインなんか大分参考にさせてもらった。それからケニー・クラークのドラムスがちょっとルンバぽいんだけれど、ビリー・ヒギンスも似た感じでやってくれたし、これ聴いていると、アー、幸せになれるって感じよね。この作品はフェイヴァリット・アルバムといってもいいわ、相当聴いているから。この曲〈キャラヴァン〉と〈黒と茶の幻想〉が好きなの。〈黒と茶の幻想〉は、デュークの演奏とはまったく違うでしょ。デュークはジャングル・サウンドでやっているけれど、モンクはもっと別のサウンド クールな感じでやってる。デュークの演奏も素晴らしいし、それ以上にこのモンクは本当にかっこいい。別の曲をやってるみたい。タッチについていうなら、軽いのか重いのかわからない。ヴィデオで観ていたら、普通、高音部の和音は右手でトップで左手を下にしてガチャッてやるんだけれど、彼は腕をクロスさせて左手をトップに持ってきたりするの。あれが謎なんですよね。どうしてああややるんだろうってずっと思っているんだけれど、いまだにわからない(笑)。でもモンクがやっていることには常に理由があるから、あれも彼なりにちゃんとした理由があるんだろうと思う。でもわからないの。モンクで凄いなって思うのは間じゃないかしら。彼は音の数が少ないでしょ。しかも間の取り方が凄い。あれですべてを語るっていうか、耳をそばだててしまうわね。一番凄いのはソロ・ピアノのときね。普通ならソロだとハーモニーをゴージャスにするんだけれど、彼は逆。シンプルで、しかも音数が少ない。それでいて最高に聴かせてくれるのよ。」
<YouTubeライブ映像>