2021年07月30日

逃病日記245(21.7.30.金)

(21.7.29.木) 晴れ時々曇り
 今日もオリンピック中継のテレビ観戦。
 卓球女子シングルスで伊藤美誠が銅メダルを取ったが、その時のインタビューのコメントが不愉快だった。混合ダブルスで金メダルを取った時は、素晴らしいと思ったが、今回のコメントを聞いて彼女をみそこなった感じ。
 準決勝で中国選手に「4対0」で敗退したが、銅メダルを取った時のインタビューで「準決勝では20%も力を発揮できなかった」とコメントしていた。これを聞いて、なんと対戦相手に失礼なことを言っているんだろうと思った。あたかも「100%の実力を出していれば勝っていた」と言っているかのようじゃないか。そもそも「4対0」で負けておいて、本番の試合で実力を出さずに、いったい、いつ力を発揮すると言うんだ。卓球の試合は7ゲームもあるんだから、そんなに実力があるんなら、いつでも挽回できたはずだ。まだ20歳の若輩ということを割り引いても、スポーツマンらしくないコメントだ。対戦相手へのリスペクトというものがあるだろう。
 結局、混合ダブルスの金メダルも、水谷選手の力  特にメンタル面  での貢献が大きかったのかもしれない。

(21.7.30.金) 晴れ時々曇り一時雨
 今日は、6週間に1回の免疫療法のための血液・尿検査とエックス線の日。特に予約時間はないが、患者が混んでいる時間帯を避けて午後から検査を受けるので、暑い暑い昼時に出かけなければならない。もう、バス停で待っているときから“汗だく”の状態。
 病院に着いて、自動受付機で受付を済ませ、すぐに血液・尿検査へ向かった。発汗のせいか、採尿していても、なかなかな必要量の尿が出ない。なんとか最低ラインぎりぎりで採尿を終え、血液検査。今日は採血管は8本。前回の免疫療法の点滴の時に、点滴用の針が血管にうまく入らず、点滴終了後に腕にシビレが残ったが、そのことを尋ねてみると、毎回、腕の同じ部位で点滴をしないほうがいいだろうと言っていた。来週の月曜日の点滴は、いつもの右腕ではなく左腕にしてみよう。

 今日、WOWOWを解約した。最近は、放送番組をリアルタイムで観ることはほとんどなく、WOWOWオンデマンドしか利用していなかった。以前は、私自身がテニスをやっていたこともあって、全グランドスラムを放映しているWOWOWは貴重な媒体で、欠かさず観ていたが、私が膝を痛めてテニスをすることができなくなってからは、段々と観ることもなくなってきていた。
 WOWOWオンデマンドでは、主に洋画と海外ドラマを観ていた。WOWOWオンデマンドは放送番組とリンクしているので、番組放送に併せてその放映作品が、一定期間、オンデマンドで配信される。
 番組放送は、毎月、一定のテーマによる作品  例えば、小津安二郎特集など特定の監督作品、『007』などのシリーズ作品、「秋のサスペンス」等のテーマ別作品  が放映され、それらの作品が放送後にオンデマンドで配信される。したがって、オンデマンドで観るときは配信終了期限を気にしてなければならないので、番組に追われている感じがなくもない。
 その点、Amazon Prime Video は、多くの配信作品から、好きなときに任意の作品を観ることができる。ただ、最新の作品や人気のある作品は「有料」のものが多い。Amazon Prime そのものは、当方が書籍や小物類などを通販で購入することが多いため、「無料配達」が目的で会員になっているので、Prime Video はオマケみたいなものだが、金を払ってまで観たいとは思わない。また、配信作品数はそこそこあるが、Classic の「名画」と言われるような作品があまり多くない。
 それで、色々と調べてみたら、U-NEXT が総作品数も多く、洋画、邦画ともに各年代にわたって万遍なく作品が配信されていて、無料の「見放題」作品も多い。例えば、邦画作品で「小津安二郎」と検索すると35作品もヒットする。
 ということで、7月いっぱいでWOWOWを終了し、8月初めから U-NEXT に加入する予定でいる。今後、蓮實重彦氏の『見るレッスン 映画史特別講義』なんかを読みながら、そこで言及されている作品を観るということもできるので、「ジャズ」のAmazon Music Unlimited みたいな感じで利用していけそうだ。

【今日の読書135※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
G-9『失われた時を求めて9』
H-3『パンセT』
コメント:オリンピック観戦や金曜日の病院行きなどで読書はあまり捗らなかった。

【今日の映画135】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『ジョーンの秘密(WOWOWオンデマンドで視聴)
製作年:2018年
製作国:イギリス
原題:Red Joan
監督:トレバー・ナン
出演:ジュディ・デンチ/スティーブン・キャンベル/ソフィー・クックソン/トム・ヒューズ
ストーリー:夫に先立たれ、仕事も引退し、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていたジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)が突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。彼女にかけられたのは、半世紀以上も前にロシアのKGBに核開発の機密情報を漏えいしていたというスパイ容疑だった。ジョーンは無罪を主張するが、外務事務次官のW・ミッチェル卿の死後に見つかった資料などから、彼女の驚がくの過去が次々と明らかに・・・
コメント: 評価は5点満点で、映画.COMは3.5、Yahoo!映画は3.64、TSUTAYAはリリースされていない。私の評価は3.5とした。映画作品としては面白い作品だと思う。
 スパイ容疑で逮捕された80代の老女(メリタ・ノーウッド)の数奇な実話をもとにしたジェニー・ルーニーのベストセラー小説を「恋におちたシェイクスピア」のオスカー女優ジュディ・デンチ主演で映画化された作品。このジュディ・デンチっていう女優さん、よく見たことあるなあと思っていたら、そうだ、『007シリーズ』のMI6のM役で出演していたんだった。
 この作品が実話をもとに制作されたと言うことだが、実際の事件はこの作品の内容とは大きく異なっているようだ。実話をもとにしたということで、てっきりこの作品のストーリー  主人公が原爆開発に関わって、その情報をソ連に渡したスパイという話  が実話と思っていたが、実際は、彼女自身が研究者ということではなかったようだし、作品中でイギリスの原爆開発の中心人物で彼女の夫となるマックス・デイヴィス教授、や彼女の弁護を引き受けることになる息子の話も実話ではないようだ。

【今日のジャズ135】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Travels
アーティスト:Pat Metheny
レーベル:ECM/ポリドール
録音年月日:1982.7./1982.10./1982.11.
曲名:@Are You Going With Me?/AThe Fields The Sky/BGoodbye/CPhase Dance/DStraight On Red/EFarmer's Trust/FExtradition/GGoin' Ahead / HAs Falls Wichita So Falls Wichita Falls/ITravels/JSong For Bilbao/San Lorenzo
ミュージシャン:Pat Metheny (g)/Lyle Mays (key)/Steve Rodby (b)/Dan Gottlieb (ds)/Nana Vasconcelos (per)
コメント:パット・メセニーは、年に200本以上のステージをこなす。それだけに、これまで結成してきたグループはいずれもその時点で最強のライブ・バンドとして君臨してきた。中でも70年代から80年代にかけて存続したこのグループは、メセニーの音楽を最良の形で伝えるものだった。この二枚組み実況録音盤がその素晴らしさを存分に聴かせてくれる。(『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』より抜粋)

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2021年07月28日

逃病日記244(21.7.28.水)

(21.7.26.月) 晴れ
 オリンピック中継の観戦で、若干、読書も疎かになっている感じがなきにしもあらずの感。
 しかし、連日、日本選手のメダル獲得はドラマチックな内容のものが多いなあという印象がある。  
 昨日は、柔道で阿部兄妹と競泳女子400m個人メドレーで大橋悠依が金メダルを獲得、今日は、卓球の混合ダブルスで水谷隼・伊藤美誠ペアと柔道で大野将平が金メダルを獲得したが、いずれもストーリー性とドラマティックな印象がある。

(21.7.27.火) 晴れ時々曇り
 今日、オリンピック中継で印象に残ったのは、なんと言ってもソフトボールの金メダル獲得だ。ソフトボールや野球は、オリンピックで継続的には開催されていない種目だが、そのことがドラマ性とヒストリー性を生むことに通じているように思う。

(21.7.28.水) 晴れ時々曇り
 今日のオリンピック中継で気になったのは、監督やコーチの判断ミスだ。
 卓球女子シングルス準々決勝で敗退した石川佳純、ゲームカウント1-1で第3ゲームのゲームポイントを握っていたのにコーチがそこでタイムアウトを取った。
 なぜこのタイミングでタイムアウトを取るのか?デュースを繰り返していたが、一応、石川のゲームポイントだったんだから、そのままゲームを続けるべきだったんじゃないか。案の定、そのゲームを逆転して取られて、そのまま後のゲームも取られてしまい、その後はなす術もなく負けてしまった。まあ、結果論になるのかもしれないが、タイミングの悪いタイムアウトだったように思う。
 もう一つは、野球のピッチャー交替の可否とタイミング。
 6回まで2安打で0点に抑えていた山本由伸投手は未だ88球しか投げていなかったのに、青柳に交替した。次の試合のことを考慮してのことだとは思うが、まず、第一戰に勝利することを優先させるべきだろう。その後の試合のことを考慮して、第一戰に負けてしまってはなにもならない。球数も100球に満たず相手チームも攻めあぐねているのに、わざわざピッチャーを交替する必要はなかったんじゃないか。しかも、交替したのが、オリンピック初出場で、従来からあまりメンタルが強いとは思えない青柳投手だ。結果的には逆転サヨナラで勝利したものの、監督の采配に?が付くような試合だったように思う。

 しかし、コロナ禍のオリンピックも評価が難しい。政治党派、マスコミ、著名人などが、このコロナ禍でオリンピックの開催に反対していたものの、無観客開催となって開催となって日本人選手の金メダルラッシュ  しかも、ドラマチックなストーリーやヒストリーが背景となっているケースが多いが、ワイドショーなどのコメンテーターも、これはこれ、それはそれと割り切って、手放しではないにしても称賛しているようだ。立憲民主党の福山幹事長や蓮舫などもメダル獲得を称賛しているものの、一方で“手のひら返し”などとSNSで批判されている。面白いのが共産党の小池書記局長、「見たけど、コメントは控える」だと、ほんま、こんなときは肩の力を抜いたらええのになぁ・・・。

 今日、知り合いの修理屋さんに車検の車を持って行った。ずっと乗り続けているゴルフワゴン、新車で乗り始めてからもう10年をはるかに超えているが、走行距離は未だ3万キロにも満たない。どこやかやと、走行に影響のない箇所が色々と劣化してきているが、愛着のある車なので手離し難い。同じゴルフのワゴン(ヴァリアント)に買い替えたいという気もないではないが、なかなかヨメさんがOKしてくれない。「そろそろ免許証返納とちゃうの?」なんて言われている次第。

【今日の読書134※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
A-32『貨幣論』
B-34『宇宙を織りなすもの 上』
B-35『生物はなぜ誕生したのか』
E-18『トルーマン・カポーティ 下』
F-55『ノルウェイの森 下』
G-9『失われた時を求めて9』
H-3『パンセT』
コメント:B-35『生物はなぜ誕生したのか』は、なかなか面白い内容だが、B-34『宇宙を織りなすもの』ほど難解でもない。決して易しくはないが、理解できずに前に読み進めないということはない。第1章「時を読む」は前回のブログでも触れたが「地質年代区分」に関する話。第2章「地球の誕生」は、B-27『オリジン・ストーリー』でも触れられていた〈元素の循環〉に関する記述。特に〈炭素循環〉の話や〈酸化と還元〉に関する説明は、まさに「目から鱗」といっていいだろう。読み進むにつれて、一枚一枚、ベールを剥がしていくように〈地球の謎〉が解き明かされていく。

【今日の映画134】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『アラバマ物語(Amazon Prime Videoで視聴)
製作年:1962年
製作国:アメリカ
原題:To Kill a Mockingbird
監督:ロバート・マリガン
出演:グレゴリー・ペック/フィリップ・アルフォード/メアリー・バダム/ジョン・メグナ
ストーリー:1932年、人種差別が根強く残るアラバマ州の田舎町。弁護士フィンチ(グレゴリー・ペック)は妻に先立たれ、まだ幼い2人の子どもたちと暮らしている。ある日、彼は白人女性に性的暴行を加えた容疑で逮捕された黒人青年の弁護を担当することに。何よりも正義を重んじるフィンチは、差別や偏見に立ち向かいながら、青年の無実を証明するべく奔走する。しかし町民たちはそれを快く思わず、フィンチや子どもたちに対する風当たりは日ごとに強くなっていく。
コメント: 評価は5点満点で、映画.COMは4.0、TSUTAYAは3.75とどちらも高い評価だが、私の評価は3.5とした。映画作品の評価は難しい。蓮實先生の言うように、ストーリーの中身は問わずに、脚本、カット、カメラアングル、モンタージュ技法などの映像技術等の出来栄えのみで評価するのか、それとも作品のストーリーの中身なども含めて評価するのか判断の分かれるところだ。つまらない内容でも映像技術が優れていれば、果たして我々は感動するのだろうか。映画作品を観て感動した場合、やはりストーリーなどの中身が大きな比重を占めているのではないだろう。蓮見先生は、そのような内容にウェイトのあるような感動を認めていないようだが・・・
 本作品は、ピュリッツァー賞を受賞したハーパー・リーの自伝的小説を原作に、1930年代のアメリカ南部で人種差別に立ち向かう弁護士の闘いを幼い子どもたちの視点から描いた名作ドラマ。グレゴリー・ペックが1963年・第35回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。
 この作品は、トルーマン・カポーティの『遠い声 遠い部屋』や彼の口承伝記である『トルーマン・カポーティ』を読んでいて、原作者であるハーパー・リーがトルーマン・カポーティと幼なじみだったということを知ってから観てみたくなった。描かれている世界は、まさに『遠い声 遠い部屋』のアメリカ南部の貧困な田舎町が舞台で、白黒作品がマッチしてその雰囲気をさらに醸し出している。

【今日のジャズ134】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:But Beautiful
アーティスト:Nancy Wilson
レーベル:Capitol/EMIミュージック
録音年月日:1969.11
曲名:@Prelude To A Kiss/AFor Heaven's Sake/BHappiness Is A Thing Called Joe/CI'll Walk Alone/DSupper Time/EBut Beautiful/FOh! Look At Me Now/GGlad To Be Unhappy/HIn A Sentimental Mood/II Thought About You/JEasy Living/KDo It Again/LDarn That Dream
ミュージシャン:Nancy Wilson (vo)/Hank Jones (p)/Ron Carter (b)/Grady Tate (ds)/Gino Bertachini (g)
コメント:ナンシー・ウィルソンはソウルフルなテイストを持つジャズ・シンガーとして売り出された。この作品は彼女が発表した初の本格的なジャズ・ヴォーカル・アルバム。はんっ区・ジョーンズやロン・カーターを伴奏陣に得て、女性らしい官能的な歌の数々を聴かせてくれる。デビュー当初からの優れた表現力にも磨きがかかり、キャリアを代表する名作となった。ナンシー・ウィルソンはサラ・ボーンやカーメン・マクレエより若い世代だが、彼女たちのスタイルもちゃんと身につけた本格派のジャズ・シンガーである。(『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』より抜粋)

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2021年07月25日

逃病日記243(21.7.25.日)

(21.7.24.土) 晴れ
 毎週土曜日の朝日新聞読書欄のチェック、今日は次の2冊が目についた。
 @『生命海流』福岡伸一(朝日出版社)
 A『黒牢城』米沢穂積(KADOKAWA)
 福岡伸一氏の著作については、過去に何冊か  B-22『生物と無生物のあいだ』B-23『動的平衡』B-24『動的平衡2』  読んでいる。また、この福岡伸一氏の『生命海流』のきっかけになった、ダーウィンのガラパゴス諸島へのビーグル号による航海記についてもB-20-21『ビーグル号航海記』を読了している。
 この『ビーグル号航海記』は「航海記」であるとともに、荒俣宏氏の名訳と詳細な訳注によるロマン溢れる「冒険譚」にもなっており、私もこの航海に沿って Google Earth で地勢や風景を確認しながら読み進め、これまで知らなかったパタゴニア  特にフエゴ島とフォークランド諸島の荒涼とした風景  への興味と関心が深まったのを記憶している。
 福岡伸一氏が ビーグル号と同じ経路でガラパゴス諸島を訪れ、目撃した自然や動物について書き記したのがこの『生命海流』。しばらくツンドクになると思うけど、買うことにするかな。
 Aは、天正6年、織田信長に謀反した荒木村重を翻意させるため、黒田官兵衛が織田方の使者として有岡城を訪れ、村重に土牢に拘束される。その官兵衛がホームズ、村重がワトソン役となって、四つの架空の事件を解決し、さらに村重が家臣たちを残して有岡城を脱出したという史実の謎についても作品の中で解き明かされるとのことだが、この書評氏の書き振りが上手いので、ついつい読んでみたくなる。
 以上の2冊、現在、アクティヴで15冊を読んでいる状態の中で、なかなか入り込めるのは難しいが、土曜・日曜日にでも集中的に読むかな。

(21.7.25.日) 晴れ
 晴れ、というより晴れ過ぎる日が続く毎日、まあ、家でオリンピックを観るしか仕方がないわな。
 卓球の混合ダブルスは凄かったなぁ、たまたまTVをつけたら3対3のタイ・スコアーで第7ゲームの最中、相手ドイツペア側が6ポイントほど取っていて日本ペアが1ポイントしか取れていないリードされている局面、もうあかんやろぅと思って観ていたら、あれよあれよと言う間にデュースに持ち込んだ。そしてデュースが何回か繰り返され、最後は伊藤選手の変化球サーブで相手選手のレシーブのミスを誘い、日本ペアが勝利したという劇的な幕切れだった。ほんと、凄いの一語に尽きる試合だった。
 柔道の阿部兄妹も凄いなぁ、試合前から「兄妹で同日に金メダル」なんて、これだけ言われている中で、プレシャーに押しつぶされずに勝ち切るというのは、これまでの日本選手ではあまりなかったんじゃないだろうか、しかも兄妹でなんて、凄いとしか言いようがない。〈勝負〉というものには、それなりのリスクや偶然性というものもあると思うが、その影響を排除するほどの実力とメンタルの強さがあるんだろう。

【今日の読書133※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
G-9『失われた時を求めて9』
H-3『パンセT』
I-27『見るレッスン 映画史特別講義』
コメント:オリンピック三昧のため読書の方は“お留守”状態で、就寝前の『失われた時を求めて9』と『パンセT』のみ。

【今日の映画133】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『ア・ゴースト・ストーリー(Amazon Prime Videoで視聴)
製作年:2017年
製作国:アメリカ
原題:A Ghost Story
監督:デビッド・ロウリー
出演:ケイシー・アフレック/ルーニー・マーラ
ストーリー:田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまうが・・・
コメント:「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックと「キャロル」のルーニー・マーラの共演で、幽霊となった男が残された妻を見守る切ない姿を描いたファンタジードラマ。アフレックがシーツ姿の幽霊となってさまよい続ける夫役を、マーラがその妻役を演じる。デビッド・ロウリー監督がメガホンを取り、セインツ 約束の果ての監督&主演コンビが再結集した。
 評価は5点満点で、映画.COMは3.4、TSUTAYAは2.93とどちらも高い評価で、私の評価も3.3とした。
 セインツ 約束の果てに関しては、『逃病日記241』(21.7.21.水)の【今日の映画131】で、蓮實重彦氏の『見るレッスン 映画史特別講義』(光文社新書)の記述を引用して詳しく書いた。その際の『ア・ゴースト・ストーリー』に関する部分を再掲しておく。「次回はどんなものを撮るかということを少し心配していたら、『ア・ゴースト・ストーリー』に結実した。今までの彼の作品の中では、おそらく『ア・ゴースト・ストーリー』が一番野心的な作品だと思います。撮り方は本格的だし、哲学的と言える世界観も出ている。なおかつショットはことごとく決まっている。」
 上記に引用した蓮實先生の云う「哲学的と言える世界観」がイマイチよくわからない。「幽霊(ゴースト)」というのは、アメリカではこういう立姿が一般的なんだろうか。それにしても、その「ゴースト」は、何を言い、何を告げたかったんだろうか。

【今日のジャズ133】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
アーティスト:Nat King Cole
レーベル:Capitol/東芝EMI
録音年月日:1943. 〜 1949.
曲名:@Sweet Lorrine/AWhat Can I Say After I Say I'm Sorry/BI'll String Along With You/CFor All We Know/DThis Is My Night To Dream/EEmbraceable You/FLittle Girl/If I Had You/GIt's Only A Paper Moon/Makin' Whoopee/HI'm Thru With Love/IToo Marvelous For Words/JThe Man I Love/What Is This Thing Called Love/KEasy Listenin' Blues/LThis Way Out/MSmoke Gets In Your Eyes/Bop-Kick/NBody And Soul/OSweet Georgia Brown/PPrelude In C Sharp Minor/QRhumba Azul/Honeysuckle Rose/RLaugh! Cool Clown
ミュージシャン:Nat King Cole (vo,p)/Oscar Moore (g)/Irving Ashby (g)/Johnny Miller (b)/Joe Comfort (b)/Jack Costanza (bgo)
コメント:トニー・ベネットのコメント「ナットの歌を聞くとどんなときでも心が休まる。ドラマティックな歌を歌っているときでも穏やかな表現を忘れないからね。〈スウィート・ロレイン〉とか〈エンブレイサブル・ユー〉とか、本当に心が和む。声の質にもよるんだろうが、ナットの歌には落ち着きと気品がある。そこが魅力で、これは真似したくてもできない。ピアノもうまい。わたしにしてみれば、歌手に転向しないでずっとピアニストでいてくれたらよかったのにと思うほどだ(笑)。それは冗談だけれど、嫉妬するくらい歌もピアノも達者だからね。」(『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』より抜粋)
 酒場でオンザロックでも飲みながら、軽く身体をスウィングさせて聴いていたい、落ち着いた雰囲気の大人のジャズという感じ。

posted by ポピー at 23:59| Comment(318) | TrackBack(0) | 逃病日記